凪砂誕生日

｢やっっと、できたぁ！｣
｢ニキはん、手伝ってくれてありがとうな、！｣
｢いえいえ〜！こはくちゃん困ってたから手伝うのは当たり前っすよ！｣
｢まさか、こんな時間にケーキ作ってるとは思わなかったっすけどね｣
｢はは、、｣(全部失敗)
｢材料無くなった時はどうなるかと思ったんやけど、ケーキってビスケットからでも作れるんやね｣
｢はいっす！スポンジとは違った甘さで簡単に作れるんで初心者でもオススメっすよ...ふぁ｣
｢ニキはん、眠いん？片付けはワシがやっとくで部屋に戻ってもええよ｣
｢んぃ〜、そうさせてもらうっす、こはくちゃんおやすみ〜｣
｢うん、おやすみ ありがとうなニキはん♪｣

｢よし、こんなもんやろ...最後にケーキの写真でも撮っとこうかなぁ♪｣(ﾙﾝﾙﾝ)
｢何してるの？｣
｢ﾋｷﾞｬ？！｣(ﾄﾞﾝｯ)
(ﾍﾟﾁｬｯ)
...
｢あ、凪、さはん｣
｢大丈夫？！ごめんね｣
｢あ、わしは大丈夫やけど...けー、き...｣
｢ケーキ...あ...｣
(...)
｢えっと...ごめんね...｣
｢...ううん、ええんよ、別にこんな不恰好なケーキ、誰もあげても喜ばんし｣
｢贈り物のケーキだったの？...本当にごめんね、明日一緒に買いに行く...？｣
｢いかん、わしが作ったの食べて欲しかったし...！｣
｢...ねぇ、こっち向いてよ。｣
｢いやや｣
｢誰に贈るのか私には分からないし、私の事を嫌いになっても涙は流さないで欲しいな。｣
｢...わしが嫌いな人に、ケーキ作るとでも？｣
｢...｣
｢...凪砂はん、誕生日だからわし、ケーキ作ったんよ、不格好だったけど、ニキはんに教えて貰いながら...！｣
｢...そうだったんだねそんな素敵なケーキ、私のせいで...｣
｢？！落ちたの汚いから食べんで？！お腹壊したらどないするん？！｣
｢うん、とっても美味しい こはくくんみたいに優しい味がする｣
｢なぁ、もう食べんでええ、｣(ちぅ)
｢？！？、？！｣
｢ふふ、ご馳走様...ねぇ、明日、こはくくんとケーキ作りたいな｣
｢え、あ、えぇょ｣
｢じゃあ早く寝ないとね、、、あ、床に着いたクリーム拭かないと...茨のメガネ拭きで拭いていいかな｣
｢ダメやろ｣

〜Happy End〜