キスの日ハルペパちゅ、というわざとらしいリップ音。
ソファに座って寛いでいるペパーへの、ちょっとしたサプライズだ。サプライズは成功みたいで、今までなんてことなかった普段通りの表情に、少し色がこもるのが見てわかった。
さっきと同じく足の甲にもう一度。今度は音をたてずに、ふにりと唇を押しつける。彼は意外と足が弱い。だからこのぐらいの優しい刺激でも充分こちらの熱が伝わるはずだ。口付けを落としながら目で見やると、案の定可愛らしい頬が真っ赤に熟れている。
少し上に移動し、柔らかくとも逞しい筋肉がある腿へ。毎回のように痕を付けられているそこには、やっぱりまだまだ赤い花が咲いていた。そこに労るようにふんわりと。若干彼の息の音が聞こえるけれど、今はまだ我慢。
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