エリートコンビクトとして本業を許可されているので、依頼が入ると事務所に出向く事があった。今日も仕事で昼に局長に許可証を貰い事務所に行った。すると宅配ボックスに箱が1つ置かれているのを見つけた。送り主は両親からで、心臓をどきどきさせながら急いで箱を開けたせいで開け口のテープはぐちゃぐちゃで、片手間にその跡を直し、中の贈り物を取り出す。中に入っていたのは一本のペットボトルだった。
「そんなもの捨てていい。その中身は……殆ど青い雨で出来てる。」
いつのまに横にいた局長は、私の手からペットボトルをふんだくり床に叩きつけた。でもこれは両親が飲めということで自分に送ってきたからそれは出来ないと言って、ペットボトルを拾うためしゃがんだ。しかし局長がペットボトルを踏みつけ邪魔をする。まずい、だんだんイライラしてきた。いくらあなたの言うことでも聞けませんと、這いつくばってペットボトルを掴む。
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