《娯楽都市について》どの世界に通じているだとか、
この世界に似ているだとかの定まりはない

あなたの世界のどこからでも行けるのが娯楽都市
あなたが望めばいつでも行けるのが娯楽都市だ


娯楽都市にはイキモノにとっての娯楽を生業とした
街がいくつか点在している
だが生まれたばかりで発展している最中のため、
今全ての娯楽があるかというとそうではない

分からないことだらけの都市だが
娯楽都市に行った者たちの発言等をまとめ
以下のことが分かっている

・街ごとに町長のような存在「管理人」がいる
・街は娯楽を味わえばいつ何時帰ることが出来る
・窓、水溜まり、家の扉、トイレの扉等入れる方法は決められていないらしい
・出口は街の中心にある塔にのみ存在する
・街ごとの決まりを守れば永遠と楽しめる



「街看板」👇

《廃棄の街》
塔を囲むような形をしている
常に廃棄物が発生しているらしい
ほぼ廃墟だらけであちこち黒服と黒犬がいる

《休街》
街が一つの旅館となっている
多くの客が宿泊し、他の街の住人もいる
初回なら一週間無料だという

《色街》
所謂遊郭の彩りを持っており常に夜だという
けれど和装の女から洋装、老婆から幼子まで
女ならば問わず働いているようだ

《独街》
一人で楽しむ趣味、娯楽を味わえる街
読書や絵描き、裁縫など細かにあり場所も
図書館から本人の自宅を模倣した場所まで
幅広くある

《夢街》
その人が叶わなかったもの、叶えたかったものを
一時楽しめる街
夢の思いが強ければ強いほど鮮明に、長い時間
味わうことができ、死者と出会えるとの噂もある

《推しの街》
所謂「ヲタク」と「推し」を堪能できる街
ライブはほぼ毎日行われ、グッズは勿論
オフ会、握手会とイベントも常に開催される
ここの管理人はトップアイドルとして忙しくしている

《無法の街》
麻薬、ドラッグ、毒、危険物、銃火器、犯罪犯罪
犯罪犯罪犯罪犯罪犯罪……
この街に法律はなく、また正義もない
ならず者、犯罪、逃走者、脱獄犯など、この世界に後ろめたい者たちがそれでも犯罪から手を離せず
この街にやってくる