💜がキス魔の🧤に嫉妬する話。バタン、バンッ!
扉が開閉する音に、ビクッと体が跳ねる。
ヒタヒタと廊下を歩く音。
真っ直ぐにリビングルームに向かってくる。
この家に帰ってくる人は1人しか居ない。
視線をそちらへ向ける。
あ、目が合った。
『おかえり』
「…ただいま」
そのままつかつかと俺の目の前まで近付いてくる。
シュウが俺の正面からソファの背もたれに手を着くと、ドスッという音と共に背もたれのクッションが沈む。
これは、俺何かやらかしたか?
「ねぇ、今日のあれ何?」
いつもより低い声にやっぱり何かやらかしたな?と頭をフルに回転させて、今日の出来事を思い返す。
朝、家を一緒に出て、大学に着いて、お昼休み…空きコマで学内のカフェで友達たちと喋ってて…
『あ。』
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