願いごと┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「かっちゃん!かっちゃんはお願いごと、何にした?」
そう言いながらデクは自分で書いた短冊を笹に結んでいく。
「ァ?なんでテメェに教えねぇといけねぇんだよ」
第一そんなモン願ったって自分で行動しねぇと意味がねぇ。そりゃ、昔はそれなりに楽しんで短冊に願いごとを書いていた。でも今は七夕なんてくだらないとしか思えない。デクは困った顔をして俺を見ながら笑った。
「かっちゃんは変わらないなあ。でも3歳の頃は一緒に短冊書いたりしたよね」
楽しかったなぁ、と呟きながら当時のことを思い出しているのかニコニコしながらソファでコーヒーを飲む俺の横に座る。
「あの時は2人とも同じこと書いたんだよ、覚えてる?」
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