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    涼之介

    らくがきとか短いのとか整えてないのとか支部に投げるようなのじゃない文章とか投げる。

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    涼之介

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    人魚のせんせと同じ世界線のノスクラを考えてみた落書き(にじみす投げたののまとめ)

    人魚のせんせと同じ世界のノスクラは、ノスが海のもので沈んできたクラちを海のものにするやつかな〜

    浅瀬の岩場に上がってお歌の練習するドちゃをたまたま見てしまった人間のクラち、それまでは海の魔物の歌は聞くもの全て狂わせ死に追いやる悪魔の歌って言われてたけど、聞いてもなんともないしあの子の歌は、ちょっと、うん、いやかなり個性的だな……?てなるやつね
    そんでドちゃに気付かれて、陸の人とお話してみたかったんですよね〜っておしゃべりタイム始まる。
    海のもの、全てが悪ではないのではって思ったところに、大慌てノスがきて、ちょっと海に沈められたり。忘れろ全部。他の人間に話してみろお前を呪ってやるって脅す。何も言うつもりないクラちは頷くけど、ノスは信用出来ない。
    まじないを込めた貝の首飾りをクラに渡す。お前が約束を違えばたちまち呪いがその身を蝕み死すら生ぬるい永劫の苦しみをもたらすだろう。捨てても無駄だぞ、お前の首に戻るだけだ。
    そう言って海へ潜っていくノスと、不満タラタラのドちゃ。後に残されたクラちは、経年劣化とか大丈夫なんだろうか、とかズレたこと考えてたり。
    さてこの首飾り、持ち主の動向が術師に伝わるようになっている。
    住処を変えあの浅瀬へは二度と近づかないようにしていたが、モジャ頭はたまに一人であの場へ訪れているようだ。ドちゃが歌ってたメロディを口ずさみながら、何をするでもなく波の音に耳を傾けている。
    そして何をとち狂ったのか、海のものは魔物ではなく、ただ住むところが違うだけの隣人なのでは?なんて問いを零してしまうから町を追われる。
    海岸沿いの町を転々としながら、海のものの痕跡を辿る。確かに海のものは人を襲うことがある、しかしそのどれも、人が先に海のものに害を与えているからだ。たまたまとらえた海の子供を火炙りにするなどまともな思考の者がやることでは無いだろう。
    傍から見たら海に魅入られた精神異常者だ。陸ではそれが異端だというに。
    潮風に揉まれ藻屑になりそうな男は、とある町で年若い男にお前は何をしているのかと問われる。答えを、正しさを探している。そう言うモジャの首元には、貝の首飾り。おやおやこれは、もしかして。年若い男は柔和な笑みを浮かべて、お腹が空いているでしょう、大したもてなしもできませんがスープでもどうですか、なんて誘う。男は崖の上の小屋に住んで居るという。なぜそんな所に、と聞けば、村では厄介者なのだと笑って答える。
    適当に座ってくれ、と指さすそこにはボロボロの机と椅子がある。隙間の空いた壁からは静かな海がきらきら月明かりを反射しているのが見える。
    こんな状態なのに他人に食べ物を分けるとは。美しい心の持ち主なのだな。
    モジャ頭がスープに口をつけた瞬間、数人の怒声が小屋へ近づいてくる。
    海の悪魔、正体を現せ、なぶり殺して火炙りにしてやる。
    「ただそこに居ることすら許せないとは。君たち陸のものは本当に狭量だね。私が君たちに何かしたかい?……すまないねお客人、ちょっと間が悪かったみたいだ」
    状況と裏腹に落ち着いた様子で言う男の姿は先程までとは変わっていた。鱗が生え、手には水かきがあり、目の色も、耳の形も、人のそれでは無い。
    「……それを持っているからてっきり呪われてるのかと思ったけど、君、よっぽどのお人好しか、いかれなのかい?」
    「……逃げなさい」
    「……」
    「逃げなさいと言っている。海なら君たちはいくらでもどこまでも逃げられるだろう。小屋から出る時間は私が稼ぐ」
    「……なるほどお人好しのいかれってわけだ」
    窓から男が身を乗り出す。机や椅子で火を持つ男たちを足止めして、海水に物が落ちる音がしたのを確認して、自分も小屋から逃げる。魔物に心を盗られた人でなし、それでいい。海のものが理不尽に命をとられるよりは。
    海に逃げても陸のものはどうしようもない。それでも、陸で果てるよりかはそっちの方がいいと思ってしまった。

    ………………

    「あはは、来てると思った」
    「どういうつもりだクソ黄色」
    「そりゃこっちのセリフだよこんなもの持たせて」
    「監視だ。あの子が関わってしまったから、この人間が余計なことをすれば殺すつもりだった」
    「見てたならわかるだろう、この子はお人好しのいかれだよ。……海のものにしても、いずれ面倒を連れてくる。ま、好きにしなよ、私は帰るね」
    「…………」

    青い鱗を持つ人魚が、ぼろぼろのヒト引っ張って海面まで上がり岩陰に横たえる。月の光が照らす中、血を、鱗を、歌を、ヒトに分け与える。
    そして同時に、安寧が水底で続くよう、眠りの呪い、あるいは祝福を。

    ………………

    冷たい海の底。何も寄せつけぬ岩の隙間。
    北の果ての海のような場所で、黒い人魚が眠っている。

    ………………


    ってのがまあ200年くらい前で、10数年に1回くらいちゃんと寝てるか様子見に行くノスがいる。
    海底火山活動とか地殻変動とかのあれやそれで岩がずれて、クラはどんぶらこと流されて、どっかの海岸に流れ着いちゃったり……それを見つけちゃうミとせんせ。(海べりデートしてた)

    「どっ、土左衛門人魚……!?」
    「……行き倒れかなぁ(珍しいヒレの形だな……これ、関わらない方が良さそうな気がするけど……)」
    「行き倒れってお前じゃあるまいし。どうみてもなんかあったヤツだろこれ。とりあえず一旦連れて帰るか」
    「なんでも拾ったらダメだよミッキ〜〜」
    「…………スヤァ…………」



    気が向いたらまた整えたり伸ばしたりするかもなネタ打ち以上。


    ※黄色さんはクラに呪いが出てるなら、その場で化け物にして人間を襲わせようと思ってた。スープはそのためのものだったけど、口つけたクラちはなんの反応もしないので、呪いが発動していない→人間嫌いのノスが見逃してるくらいの変な人間だって判断
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