「スターに会いたいクレイジーな奴」 風呂も済ませて寝ようとしたのに問題が発生した。クレイジーダイヤモンドをベッドの上に正座させて、仗助も向かい合わせで同じ体勢になる。
ひと回り大きなスタンドと膝を突き合わせて見つめ合った。ぎし、とベッドがひとり分の体重で軋んでいる。
「なんかよお……、気のせいって思いたいんだけどよお〜〜。最近、おれの言うこと聞かねえよな?」
「……」
返事はない。当たり前だ、喋れないスタンドだから。それでも精神は繋がっているのでなんとなく分かる。少し反抗していることが。
「おい、クレイジーダイヤモンド。戻れ、おれん中に」
「……」
戻ってこない。正座したまま、その丸い目でじっと見つめてくるだけ。
ついさっき横になって眠ろうとしたら、体から勝手に飛び出してきたスタンド。そして命令に従おうとしない。これは大問題だ。
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