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    iorishin

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    iorishin

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    坂高(天高)プロット。特異点のお話。
    天になる前のサカリョが分からなくて
    わたくし、自分で考えました。相変わらず捏造しかない故、ご注意を。神と麒麟が街を観光します

    天地神明に誓う5(仮タイトル)「神と麒麟」
    ーーーーー
    特異点、江戸
    夜の市街。

    格式がある宿

    高杉を連れ立つ
    龍馬の姿。

    2人は上客として案内され、
    店の暖簾をくぐる

    ーーーーーー
    龍馬
    「ーここが、僕らの江戸での拠点だ」
    「武市さんはちょいと出かけていてね
     明日の午後、帰ってくるから
    そうしたら、細かい話を詰めようか」

    高杉
    「準備抜かりなし、と言う訳か」

    「…計画的なのはとても結構」
    「折角の特異点、街中くらいは観光したいもんだ」

    龍馬
    「江戸城会談までは まだ時間がある」

    「もうほぼ、こちらの準備は終わっているからー」
    「明日の「打ち合わせ」さえ終われば
    ゆっくり過ごしてくれたらいい

    (高杉に目を細めて視線をやる龍馬)

    (キョロキョロと宿の調度品を見まわし
    楽しそうな高杉。
    龍馬の視線に気づいていない)

    高杉
    「しかし、気に入ったぞ。
    結構、風雅な宿を見つけてきたじゃないか

    龍馬
    「君に気に入ってもらえたなら
    何よりだよ」

    「何なら、また高杉さんの三味線を 
    夜酒の肴にしてみたいものだ」
    (ニコリと微笑む龍馬)

    (満更でもないが、
    冷たくあしらう高杉)
    ※目を細めて
    「ふん、気分が乗ったらな。」

    「まだこの特異点がどういう場所なのか
    僕は全く知らんからな」

    (部屋の窓へ腰掛け、
    江戸の街並みを検分するように見つめる)

    龍馬
    「何なら、後で市内を案内するよ。
    今は花見の時期なので、夜店なども出ていて
    とても賑やかさ」

    高杉
    「なるほどな
    では、早速 後で案内したまえ」

    高杉
    「ー所で、その前に
    確認しておきたいんだが」

    高杉、龍馬に正面を向いて
    「ー坂本龍馬、君は何者だ?」

    龍馬
    「ーどういう意味だい」

    「高杉さんの見た通りの男だよ。
    僕は正真正銘、「坂本龍馬」さ」

    高杉
    (人を喰うような笑みで)
    「誤魔化すなよ、坂本君」

    「ーなぜ、あの女を連れていない」


    「それにー」


    「何で、「そんなもの」を連れてる」

    ※瞳が、光を放つ(解析されている)

    龍馬
    「……」

    龍馬の向こう、闇に浮かぶ天逆神のもや

    龍馬
    「流石だね。
    やっぱり、高杉さんには隠せないか」

    高杉
    「僕の目を侮るなよ」

    微笑む龍馬
    「ー色々あってね、
    大蛇には故郷へ帰ってもらったし」
    「僕は神にはならなかったがー
    同等の力は手に入れた」

    高杉
    「同等の力…?」

    (坂本龍馬から感じる 強い神性に
    警戒を高める)

    「うん、でも僕でも
    時々制御が効かないからー」

    「あまり、煽らないでくれると嬉しいよ」
    「高杉さん」

    (坂本龍馬の気配が ゆらゆらと、
    闇と光の狭間で揺れている)

    高杉(見極めるように 黙って睨む)
    「………」

    「ー確かに、
    煽ると 滅茶苦茶面倒くささそうだ」

    「「色々あった」とか、
    いつも肝要な話を省いて
    自分の都合が良いよう 僕を誘導するなよ」

    「そういうとこだぞ 坂本くん」
    (冷たい蔑視の目)

    龍馬
    「ははは、中々手厳しい」

    「僕も高杉さんには敵わないよ
    「高杉さんの、「そういうとこ」」
    君だって誘導はお手のものだろうに」

    高杉(様相が崩れて)
    「この坂本龍馬!
    いつもより当たりが強いな?! 」

    「「そういうとこだぞ タカスギさん❤️」って言ったな今!」

    「一体何があったんだよ 
    すごく気になるだろ!」
    「ーどうせ、君は僕に言うつもり
    ないだろうけどな!」

    (捲し立て、拗ねるように怒る高杉)

    龍馬
    「高杉さんはいつも、
    物分かりが良くて助かるよ」

    高杉
    「あー、もう面倒ごとはごめんだ」
    (手をぷらぷら降って煩わしそうに)

    「僕を巻き込むのだけは よしてくれよ」
    ジロリと睨む

    (意味ありげに微笑んでる龍馬)

    やれやれ、とした態度の高杉
    「君が厄介なもんを
    なんかそのすごい力?で抑えてるうちに」

    「さっさと、市内観光でもするぞ! 
    酒の肴は君の奢りだからな!」

    龍馬
    「おや、こいつは嬉しい」

    「また、聞かせてくれるのかい
    高杉さんの三味線」

    高杉(チロっと一瞥して)
    「酒と、肴がうまければ考えてやる」

    「まぁ、久しぶりの酒宴だ。
    べろべろに酔って
    武市に怒られん程度にな」
    (悪戯じみた表情)

    龍馬
    「はは、お酒はほどほどにしないとね
    武市さんの冷たい目が浮かぶよ」

    「早速、行きつけの店に
    上等な酒と肴を買いに行こう」

    「高杉さんと街歩き、ーとても嬉しいよ」

    (嬉しそうにする龍馬と
    素直じゃない高杉の表情)
    ーーー
    夜の街

    屋台が立ち並び、
    活気で華やかな賑わいを見せる

    2人は連れ立って
    城下町をそぞろ歩き、

    疎水沿いに道を歩けば
    今を盛りと、咲き急ぐ桜の木が
    ふわりとした風に揺れた。

    「夜の散歩には、丁度良い季節だな」

    高杉は機嫌良く灯に照らされた道を歩き
    水路に散る花びらを
    ゆっくりと眺める。

    隣に連れ立ち
    江戸の街の説明を一つひとつ丁寧にしている
    坂本龍馬の姿を
    高杉は時々見やり、

    話す内容に
    驚き、呆れ、
    微笑んで。

    高杉の表情は 
    夜桜の中の灯に照らされながら
    目まぐるしく色を変える。
    ーーーー

    (夜空に舞い散る
    桜の美しさに目を奪われる高杉)

    微笑みながら、
    夜の灯と桜吹雪に揺れる 梅色を纏った姿を、
    静かに眺めている龍馬。

    やがて
    行きつけの酒屋へと辿り着き
    龍馬は上等の酒と肴を手に入れた。
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