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    iorishin

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    iorishin

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    坂高(天高)プロット6話
    (続いてるのに書いた自分もびっくりです)
    特異点のお宿で酒宴をする2人。
    特異点一日目の夜。
    天になる前のサカリョのこと、何も分からないのでワタクシ自由に考えました!捏造しかありませーん!ご注意を。

    天地神明に誓う6(仮タイトル)「龍と麒麟の宴」

    江戸の特異点、高杉が召喚されて一日目の夜。
    根城にしている宿に戻り、
    再会を祝して 部屋で一杯やりはじめた
    (特異点の)龍馬と高杉
    ーーー

    高杉
    「何だい、この酒ー。
    びっくりするほど美味いな」
    (感心して驚きの様子の高杉)

    「甘さと辛さが絶妙で、
    肴が進む!うっかり飲み過ぎてしまいそうだ」

    龍馬
    「気に入っていただけて、何より」
    (笑顔で話す坂本龍馬)

    「神社にも奉納されている
    老舗のお店のお酒でね。
    とっておきの逸品さ」

    「さぁ、酒も肴も沢山用意した」
    「高杉さん、君に全て「奉納」させてもらうよ」

    畏まる龍馬
    「どうか存分に堪能した後は
    その三味線の音色
    今生で いま一度、聞かせてくれないか」

    (酒を煽りながら
    チラリと胡散げな目で坂本を見る)
    「奉納って、
    僕へのお供物かよ」

    「機嫌取りなんて胡散臭いな」
    「また何か 僕にやらせようと
    企んでるのか?」
    ジロ

    龍馬
    「まさか」
    「高杉さんは僕らのでっかい船に乗ったつもりで 堂々としていてくれたらいい」
    笑顔の龍馬

    ジトリとした目で
    龍馬を見る高杉

    ハァ、(根負けして)
    「まぁでも
    本当にこの酒は、美味いな!」
    「神に捧げる御神酒も 悪くない」

    「しかしなんか、
    悪神なのか善神なのかよく分からん
    「神みたいな?」坂本くんに

    僕が御神酒を奉納されるのも
    何だか変な気持ちだ」

    普通、逆じゃないのか?」

    龍馬
    「古き友人との再会を祝した、
    心尽くしのもてなしだよ」 
    「受け取っていただけるとありがたい」

    「ふん…」
    (ジトリと見つめながらも
    美酒の味で機嫌がいい高杉)

    龍馬
    「さぁ、夜はまだ長い
    高杉さんの武勇伝、色々聞かせてくれないか」

    高杉
    「いいとも、そこまで言うならば
    君に聞かせてやろう!
    この高杉晋作の武勇伝をな!」

    「面白すぎて、寝れなくなって
    明日の会談に遅れても知らんぞ!」

    ーーー
    場面が切り替わり
    外の宿の景色。

    しばらく時間が経過し
    ははは どんちゃんと騒ぐ音が聞こえてくる
    ーーー
    宿の部屋の中、
    酔いが回ってる2人
    ーーー

    ふざけて大仰に手をつき
    お辞儀をする龍馬
    「高杉様〜〜」

    高杉
    「わっ!何だ何だ?!」

    お辞儀したまま話す
    酔った龍馬
    「ーこちらは高杉様に捧げる、
    とっておきの御神酒です。
    どうか、この龍馬に
    美しい唄と音色をお聞かせください」

    ほろ酔いの高杉
    「ははは!やめろよそれ!」

    「らしくないぞ坂本くん!
    もうすっかり酔ってるのかよ!」
    (赤い顔でケラケラ笑う)

    「あーもう!
    なんだ!堅苦しいのはなしだ!

    「さてさて、
    ーどんな曲が聴きたい?」
    (三味線を構える高杉、
    楽器を持った瞬間雰囲気がしゃんとする)

    「楽しい曲か?静かな曲か?
    なんでも出来るぞ」
    (べべんと軽く三味線をかき鳴らしながら
    話を続ける)

    「今の僕は美味い酒で
    気分がいいからな
    じゃんじゃんリクエストに答えてやるぞ」
    (ニカっと笑う高杉
    やっぱりちょっと酔っている)

    (三味線を鳴らし、調律してゆく高杉)

    「流石は才覚ある高杉さんじゃ」
    「ーでは遠慮なく」
    顔をあげ、微笑む龍馬

    ーー
    〜♫
    場面が切り替わり、
    桜越しに見える夜の宿
    部屋の窓から聞こえる音楽
    ーー
    室内。
    気分よく三味線をかき鳴らす高杉と
    聞き惚れる龍馬の姿。
    ーー

    高杉
    「さて、もうそろそろ明日も早い」

    「名残惜しいだろうが
    本日最後の曲だ。

    まだ何か希望があれば言ってみろよ 
    坂本くん」
    「美味い酒と肴に免じて
    「高杉様」が奏でてやろう」

    ((すっかり酔ってる))

    (少し酒精が落ち着いてきた龍馬)
    「流石は才覚ある高杉さんじゃ」
    「そうじゃな、さっきの曲も粋じゃったがー」

    「ならば、
    「三千世界」
    頼めるかの」

    (ぱちくりとする高杉)
    「都都逸か。さっきから神楽といい、
    また変わったものを聞きたがるな」

    「まぁ、いいだろう
    顧客のリクエストには応えるものだ」

    べべん!と三味線をかき鳴らし
    その場の空気を変える

    軽快に音色を走らせ
    滑らかに唄う高杉。

    「三千世界の鴉を殺しー
    主と朝寝がしてみたい」

    謳いながら、
    ふと龍馬と目が合う

    目の前の龍馬は
    いつのまにか崩していた足を
    正座にし、正面に向き直っていた

    真剣な眼差しで 
    高杉の唄を聴き、
    じっと見つめる龍馬の姿。

    (目を見開き、
    一瞬で変わった龍馬の雰囲気に驚く)

    ※茶化して 場の空気を変えようとする高杉

    「ーおい、よせよ」

    「そんな真剣に聞かれちゃぁ
    遊女も頬を染めて、
    惚れちまうだろ」

    (それでも、思い詰めたように
    真剣な目で見つめてくる龍馬)

    (何が何だか分からないが
    その空気に 
    思わず、息が詰まりそうになる高杉)

    ※沈黙を破るように龍馬が語りかける

    「ー高杉さん」

    (高杉はピクリと反応し
    三味線を持つ手に力を込め、警戒する)

    「ー何だよ」

    (睨みつける高杉に 
    龍馬はフッと様相を崩し
    急に笑顔になる)

    龍馬
    「ー流石は高杉さんじゃ。
    まるでお社の奉納のように
    神秘的な音色に
    すっかりわしは聞き入ってしもうた」

    「今日はもう遅いき」

    「このあとは
    部屋に併設された風呂ー。
    個室の温泉があるきに、
    湯浴みでもして ゆっくり休むといい」

    高杉
    「風呂だって? 併設の温泉とは豪華だが
    ーなんでまた」

    龍馬
    「サーバントには
    禊ぎなど必要がないとはいえの、
    明日は久々に
    武市さんの前に出るんじゃ」

    「だらしなくして初日から怒られんよう
    今のうちに 気持ちを切り替え
    しゃんとしとくと良いじゃろう」

    (様相の違う龍馬に、内心警戒していたが、
    そのいつもの様子にホッと安堵する高杉)

    「まぁ確かにー」(考える素振りの高杉)
    「いくら必要ないとはいえ
    休養や力を抜くのも大事だ。
    大きな仕事の前は特にな」
    「では、ありがたく
    湯をいただいておくぞ」

    「そうだね、ぜひ そうするといい」
    微笑む龍馬

    (立ち上がり自分の部屋に戻ろうとする高杉)
    (龍馬が座ったまま、後ろから話しかける)

    「ー高杉さん」

    高杉
    「何だい」

    龍馬
    「明日、武市さんとの会談の後ー。
    見せたいものがある」

    高杉
    「見せたい、もの?」

    龍馬
    「あぁ、先程話していた
    特異点を固定する、魔術礼装ー」

    「即ち、「織田信長公の首」のことじゃ」

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