いろいろ 然程気にならないだろうと考えていたが、どうやら甘かったらしい。抑、中也都の任務で、僕が報告書を書いている時点で、何処か可笑しい事に気が付くべきであった。徐々に頭が重くなってくる。ふっと意識が飛びかけて、遅効性の毒を盛られたのだと理解した。まあ、滞り無く進行した会食の報告なんて、多少遅くなっても差し支えない筈だ。毒を盛られたのは、僕にとっては幸運でしかない。このまま仕事をサボタージュする理由になるし、放っておけば、死ぬかもしれない。
頭が痛い…此れは、昨日泣いた所為だ。気分が悪い…此れは、昨日からまともな食事を摂っていない所為だ、多分。嗚呼、ちゅやに怒られる。面倒臭いな
弱々しく握り返す手に、ひやりとした。
1時間おきに目が覚める。
体が動かない、まるで金縛りにでも合っているようだ、とボンヤリとした頭で思った。
のどが渇いた。
気持ちが悪いと気がついたのは、もう二時間ほど前だろうか。
閉塞感
寝返りを打って、体を僅かに持ち上げた。袋をかけたゴミ箱に頭を突っ込めば一瞬で決壊した。
胃の内容物がせり上がり、ドロリとした苦い液体がビシャリと音を立ててゴミ箱におちる。
濡れた額
寝ているだざの頬を舐めるちゅや
ちゅやとだざが雪合戦して、だざだけ風邪を引く話。
〇首締め
横に寝ている太宰の白い首に指を這わせた。
指先が白くなって、跡が付くほど力を込める。
太宰が苦しげに呻いて身動ぎした。
手を掻きむし手を掻き毟る。
痛みにハッとした。
涙を浮かべて薄目を開けた太宰は、口元に薄ら笑いを浮かべた。
「扨は君が、殺してくれるのかい?」
「ンな訳、ねぇだろ糞鯖」
「ふふ、君にやらせたら苦しそうだ、こういうのは躊躇ってはいけないのだよ」
ちゅうや、耳元で囁かれてゾッとする。
心の内を見抜いたような、冷たい瞳がじっとこちらを見ていた。
「…下らねぇ事云ってないで、さっさと風呂入って来い。そのまま湯船に沈んで死ね」
「おや、いいのかい?そうすると、漏れなく君の家が事故物件になるのだけど」
「良い訳ねぇだろッ!手前ン家で一人寂しく死んでろ!!」
「其れじゃあ、お風呂借りるねぇ」
「今の会話聞いていたのか!?」
「んふふ、今夜は付き合ってくれるんでしょう?」
「……糞ッ、手の掛かる奴だ…」
んっ、ぇ、