日向「課題を最終日までやらないことに対する2人とわたしの様子と心境を検証する自由研究について」わたしがこれを研究しようと思った理由は、普段からギリギリだけど全くの白紙だったら2人はどんな反応をするんだろうという興味です。
一日目
夏休みが始まった。とても気分がよくてこの気持ちを大切にしようと思った。課題のことなど、完全に忘れている。
二日目~四日目
2人に着せる用の服を作った。まだ拙いところはあるけどよく出来たと思う。課題のことなど、頭に入っていない。
五日目~八日目
2人がわたしの家に泊まりに来た。九曜に課題について聞かれたけど誤魔化した。わたしは研究をしなくちゃいけないから。
九日目~十二日目
市外まで旅行に行った、とても充実した旅行だった。課題のことなど、頭に入っていない。
十三日目~二十日目
この期間は毎日星華と遊んだ。星華も課題に全く手をつけていないようだった、星華もこの実験をしているのかな…?そろそろ焦燥感が生まれ始めた。
夏休み終了三日前
ここでカミングアウト。星華は諦めたような顔で「…ワタシもだから、大丈夫」と、九曜はその時何も言わなかったけど持っていたお皿にヒビが入っていた。どっちに怒ってるの?と聞くとどっちもと返ってきた。
夏休み終了二日前
先生と九曜に本気で怒られる夢を見て飛び起きた。汗が止まらない。そろそろやらないとさすがにまずいかもしれない。でも、わたしには、研究をしないといけない義務がある。
そもそも、課題とは何のためにするのだろうか?
わたしたちは何のために生きているのだろう…?
これがあるからまだ心に余裕があるが異能とは何だろう…?
別に星華もやってないわけだし大丈夫なのではないか?
そう考えていたら怒られない気さえしてきた。
夏休み最終日
10時に起きた、清々しい朝だった。
午前
2人の家に行った。星華は一緒にやろうと言ってくれたがわたしは研究があるから断った。星華に正論で刺されたが最終日まで手をつけていない同士だから説得力がない。九曜はなんだかんだ優しいから教えてくれた。一周回って謎の余裕を見せていたがそろそろやらないといけない気がしてならない。
午後
課題に手をつけ始めた、異能を使っても解けない問題はいくら時間を使っても解けないことにようやく気が付いた。わたしは大事なことを忘れていた。星華に頼った、星華は呆れた感じで「だから言ったのに……」なんて言いながらも教えてくれた、星華は半分以上終わっているようだった、早いよ。
九曜はそんな光景を何も言わずに眺めていた。
夕方
わたしは「そろそろ帰るよ、終わらなかった分は帰ってからやるね!」とフラグを立てて帰宅し、頭をフル回転した疲れから流れるように寝た。
登校日
朝起きると何も分からない
終わった
学校に行こう。