ねぇ、好きだよ。「うわぁー郁哉くん見てーめっちゃ綺麗ー」
先週、取引先の担当者さんと行ったイタリアンレストランはおしゃれで雰囲気も良くて、何より料理もすごく美味いし、絶対に律と一緒に食べたくて、家に帰ったらすぐ誘ってみたら、あんまり時間経ってなく律から楽しみって返事もらった。
食事中、律はずっと楽しそうで美味しいって言ってくれて、誘ってみて本当によかったと、その無邪気で可愛い笑顔を見ながらずっと思ってた。
食べ終えて店から出て駅まで向かい、もっと一緒にいたくて、食べすぎたーちょっと遠回りしようっていう風に言ってみたら、律もいいねって即言ってくれた。
レストランの近くにある公園に来たら、すぐなにを見つけた律は小走りしてその方向に向けた、どうやらシャボン玉イベントがやってるらしい。
夜なので周りはすでに暗くなって、泡が漂ってる夜空は幻くて、すごく綺麗だ、けど、シャボン玉と遊んでる律の方は、目が離せないくらいずっと綺麗だ。
「!危なっ…律、大丈夫?」
「あ、うん、大丈夫、郁哉くんありがと」
シャボン玉に夢中してる律が、他の人とぶつかりそうだから、思わずその手を掴んで、俺の方に引いた。でも、お互いもすぐ離れて距離を取ってしまった。
「気をつけてね」
またすぐ泡の方に向かってる律は振り返って、満面の笑顔で頷いた。
ねぇ、律、好きだよ。
その無邪気な笑顔を俺が守りたい、今すぐ抱き締めたい、好きだってたくさん伝えたい。
ねぇ、律、律は、どう思ってるの?