蒼影と紅丸は同い年の大学生だが、紅丸はA大学、蒼影はB大学と違う大学に通っている。
紅丸は蒼影と同じ大学に通いたいと今の大学を辞めようとしたが、蒼影が目立つ事は止めろと必死で止めた。

紅丸の交友関係は広く浅く、大学には言葉を交わす人間も多い。紅丸本人はどの人間に対してもフレンドリーで、笑顔を絶やさない柔らかい雰囲気は男女問わず人気があるらしい。
しかしそれは表面上だけで、紅丸は彼らの事を何とも思っていないし、心底どうでもいいと考えている。適度な交友関係を殺人行為のカモフラージュとして利用しているだけである。

蒼影の交友関係は紅丸と対照的で狭く冷たい。大学では話せる人間は限られていて、半ば一匹狼と化している。しかしそんなクールな雰囲気が女子(あと一部の男子)に人気で、蒼影の周りには不思議と人間が集まる。
昔はこう言った他者との関わりは面倒で気持ち悪がっていたのだが、今は獲物を探すのに役立っている。来る者拒まずなスタイルで、獲物には甘い言葉を吐いたりする。獲物は蒼影に言葉巧みに洗脳され、蒼影の言う事しか聞けなくなる。気がついた時には既に逃げられない状態になっている。

因みに他者への関心の無さで言うと、蒼影より紅丸の方が上である。

紅丸は殺人行為に「安心、高揚、炎への憧れ、畏怖」を感じている。
紅丸にとって殺人は、渇きを満たす行為であると同時に炎を眺めて心を落ち着かせる手段でもある。炎への憧れもありたまに「何もかも忘れて炎と一つになりたい」と考えて飛び込みたくなる衝動を抱えている。

対して蒼影は殺人行為に「渇望、快楽、支配欲」を感じている。
蒼影にとって殺人は、己の欲を満たす行為であり唯一自分を解放できる手段である。苦しみもがく人間を見て性的快楽を感じている。しかし蒼影は人間相手に勃たないので、あくまで悶える獲物の命を自分が握っているという優越感から来るものである。あとたまに過度な高揚感で脳イキしている。

紅丸は他者への関心の無さからか、性欲を持たない。一応本人は色々試したらしいが、女でも男でも、何をしても反応しないし心も動かないし、けど別に性欲なくても支障ないな、と気にしていない。
蒼影は人間相手に勃つ事はないが、生理的範疇で反応はするので機械的に処理はしたりする。蒼影に寄ってくる女が求めて来たとしても、上手く言いくるめて行為を避けている。あまりにもしつこいと計画を早めてサクッと殺す事もしばしば。

なので2人とも童貞である。

ソウベニの生まれ変わりなので、蒼影と紅丸はお互い限定で性欲が発生する。
蒼影の家は壁が薄いので、基本的には紅丸の家でイチャイチャしている。
紅丸の家は一人暮らし用の家なので、ベッドは一つしか無かった。ただ男2人で寝るのにも十分な大きさなので、いつも一緒に寝ているようである。仲良し。最近はベッドルームがヤリ部屋になりつつあるのに2人は気付いていない。

蒼影は私生活の殆どを紅丸の家で過ごすようになったので、蒼影の私物が増えていき紅丸はご満悦らしい。

料理スキルは蒼影の方が上である。と言うのも、紅丸は火を見るともっと大きな炎を見たいと言う欲求が強く出てしまい、火力を最大限まで上げてしまう。そしていつも黒ずみにする。家にあるキッチンはIHなのだが、こういう機械は勝手が全くと言っていいほど分からず、火を使わない料理ばかり食べている。自ら料理する気も最早起きず、冷蔵庫には食材などは無く主にデザートしか入っていない。
蒼影は1人暮らし歴が長いので、人並み程度の料理ならできる。しかし胃に入れば何でもいいタイプなので、簡単な物しか作らない。紅丸が美味しく食べてくれるならと料理を勉強中なのだとか。

紅丸は蒼影の、自分にだけ甘くて優しい所が好きらしい。
蒼影は紅丸が他者に笑いかける時、笑顔を浮かべてはいるが目が全く笑っていない所が好きらしい。