人魚の恋表面上は仲のよい兄弟として振る舞ってはいるが、竜胆はずっと兄に恋い焦がれていた。
兄の横にいるのは常に自分だったし、モテる癖に女っ気がない蘭に安心しきっていたが、ある日兄と三途の情事を目撃してしまう。
激しくショックをうけるが、兄に問い質せずにいる竜胆。
そんな折、抗争の後始末として蘭、竜胆、三途の三人で梵天優位での和解を行うべく会食に参加する。
会食は滞りなく終わった。
しかし、帰り際、迎えの車に乗り込もうとしたところで和解内容に納得のいかない若いチンピラが鉄砲玉よろしく飛び込んでくる。
手には拳銃とライター、腰にはダイナマイトを巻き付けていた。
蘭は咄嗟に竜胆を、三途は蘭を庇う。
爆発音の後、竜胆が起き上がるとそこには血に濡れた兄と三途が倒れていた。
1924