Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    melrose_E

    えれめんたるの某村に住んでるよ
    HLなうちよそのお話をupするよ。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 18

    melrose_E

    ☆quiet follow

    FF14うちよそ転生パロ小話。

    もう5月14日だけど気にしない 五月。新緑が美しくも眩しい季節。のはずなのに、一昨日は既に夏ではないかと思うほど気温が高かった。かと思えば今日は季節が巻き戻ってしまったのか酷く空気が冷たい。一度しまったコートをまた引っ張り出さなくてはならないほどだ。
    「暑くなるなら暑くなる、寒いままなら寒いままって感じではっきりさせてほしい……」
    「本当だよね。私もうコートなんてクリーニングに出しちゃったよ!」
     構内に設置されている自動販売機からは温かい飲み物は無くなってしまったため、仕方なく食堂のあまり美味しくない紅茶を買ってきたという友人はカップを両の手で包み必死に暖をとっている。
     確かにこの調子ではいつまでも衣替えを終わらせることが出来ない。暦通りの服を着る人も多いし、彼女たちに倣うのもありかもしれないが、それで体調を崩したりするのは馬鹿らしい。
     やっぱりしばらくは寒暖差が激しいものだと思ってどちらにも対応できるようにしよう。そう心に決めて、既にぬるくなってしまったカフェラテを口にする。
    「ねえ、今日ってメイドの日なんだって!」
     飲み物だけじゃ味気ないからクッキーを買ってくると言って食堂を出て行っていた友人は興奮気味にそんなことを言いながら戻ってきた。
     この国は記念日が実に多いのだが、なんだそのメイドの日とは。いつの間にそんな日が出来たのだ。いや、知らなかっただけで実はずっとあったのかもしれないけれど。
    「理由は良く知らないけど。他の学科の男子が騒いでた。どっかのメイドカフェがサービスがあるとか?」
    「メイドカフェ、本当に存在するんだ……」
     私にはあまりにも縁がないお店だからなんとなく存在を疑ってしまっていたのだが実在するらしい。あぁ、でもそういえばエオルゼアにも冒険者が営むそんなお店があったなあと過去に思いを馳せる。
     エオルゼアで出回っていたメイド服は所謂クラシカルなものではなくて。いや、イシュガルドの貴族の家にはクラシカルなメイド服を着た人がいそうだが。私は見たことはない。貴族との付き合いなんてほぼなかったせいだ。
     冒険者達に出回っていたメイド服は今のメイド喫茶の店員が着ているようなスカート丈の短いものだった。可愛かったし、私も憧れた服の一つである。あるが。
    「メル、どうする? あんたの大好きなルカくんがメイド服大好きだったら」
     にやにやとした笑みを浮かべながら友人に問われてつい今の彼がメイドカフェに通う姿を想像しようとしてやめた。どうしてもエオルゼアで私にメイド服を着せた時のことを思い出してしまうのだ。
    (完全に処理落ちしてたよね、あの時)
     恥ずかしいという気持ちを押し隠して着替えたのに何も反応しないから不安になったっけ、あの時は。もちろんすぐに可愛いと言ってもらえたけれど。あの頃の彼は私が何を着ても可愛いと言っていたからどこまで本当なのやら。いや、でも子供とかミニオンとかに対する「可愛い」とはちゃんと違っていたみたいだからいいけれど。
    「メル〜?」
    「あ、えっと? なんだっけ」
     過去に思いを馳せていたせいで友人に訝しがられてしまった。私のことなんて気にしないでみんなで盛り上がっていてくれたらいいのに。
    「だからあ、ルカくんがメイドカフェ通いしてたらどうする?」
    「んん、メイドカフェねえ。別にいいんじゃないかな。ほら、私と付き合ってるわけじゃないし……」
     彼には今を満喫してほしいから、メイドカフェが好きならば好きなだけ通えばいいと思う。まあ、お金の問題があるから本当に好きなだけ通うなんてことは出来ないのかもしれないけれど。
    「えー、嫌じゃないの?」
     友人達お望みの回答をしてあげられなかったようだ。嫌だと悋気を起こしてみせた方が良かっただろうか。いや、でもそれは何か違う気がする。
    「付き合っているなら、まあ。ちょっとどうかな……って気持ちになるかもしれないけれど」
     あの頃ならば、そんなお店に行っていると知ったら面白くなかっただろう。彼が自分以外のララフェルを撫でたりするのは本当に面白くなかったし。私に対するそれとは違うとわかっているけれど。心が狭かったな。
    「よし、じゃあさ! 今年の学園祭メイド喫茶やればいいんじゃない?」
     何がどうしてそうなったのか。そもそも学園祭までまだ半年近くあるのに。いや、忘れてくれた方が都合がいいか。余計なことは言わないでおこう。
    「メイド服買う? 作る?」
    「一から作るのは大変そうだし改造したらいいんじゃない? そういうの好きな友達いるわ」
    「よし。その友達も連れてベースのメイド服を買いに行こう」
     まだまだ先の話なのに、どうしてそんなに盛り上がっているのか。私をおもちゃにしたいだけなんだろうけれど。学祭に何をやるか決まらずにグダグダするより余程いいのかもしれないけれど、絶対今買う必要はないだろう。なんならいざ学祭についての話し合いをする時には忘れて全然違うことをやることになるに違いない。
    「いや、ほらもう次の講義始まるし」
    「一回くらい休んでも大丈夫だって!」
     時計を示すもの彼女達の勢いは止まることはなく。半ば引きずられるようにしてパーティグッズを多く扱っている店を目指す羽目になったのだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    melrose_E

    DONE暑い日が続くので。涼しいお話を書きたいなってなったのです。
    あと純粋に新しい水着を仕入れたので…

    ヴィエラとララフェルのCPの小話。勢いで書いてるので誤字脱字等々ご容赦くださいな。
    眩しすぎるのは太陽じゃなくて 今日の朝ごはんは私が作った父さん直伝のドードーオムレツと、ルカくんが作ったパースニップサラダにウォルナットブレッド。ウォルナットブレッドは私が食べやすいようにちょっと小さく丸い。しかもほんのり甘い。私の大好きなパン。
     二人でキッチンに立って準備をした朝食は簡単なものばかりだけれど美味しい。何より二人で作って、同じものを食べる日々が楽しい。
    「ねえメルさん海に行かない?」
     オレンジジュースを口に含んだところで突然のお誘い。ちょっと驚いた。
    「この前新しい水着、買ってたよね?」
     確かに買った。去年貰った水着も嫌いではないけれど、先日タタルさんから譲ってもらった無人島で交易を頑張って頑張って頑張ってやっと勝った水着は上に半袖のシャツを羽織れるようにとセットになっていたから重宝しそうだなあと思ったのは確かだ。普通の水着と違って、そのシャツに合わせたショートパンツもあったから、海に入らないにしても暑い時にはいいかもしれないと思って。買ってすぐにルカくんに見せたのも事実なんだけれど。
    2085

    recommended works