現パロソソ妻大学生編カマソッソ
カーン王国第三王子。王位には全く興味がなく高校野球に打ち込んでいた日々から一転、第二王子の導きで清涼殿の大学工学部へ留学する。高校生の時に清涼殿で国際交流と称した夏休みを過ごしたのがきっかけなので、自分で蒔いた種と言えなくもない。
王族として後ろ盾も実績もない自分を歯痒く思い、未来を支える地盤を作ろうと学業に交友に投資に事業にと八面六臂のキャンパスライフを送る。
新歓コンパ急アル搬送、危険な害獣駆除のアルバイト、空飛ぶ自転車事件、小野篁GPS事件、ネガAI事件、留学生寮天ぷらパーティー事件など問題行動の枚挙に暇がない。
訳あって彼の保証人となっている清涼殿の参議、小野篁は事件が起きるたび頭を痛めているが、本人はどこ吹く風。
持ち前のカリスマ性で男女問わず人々を魅了していくカマソッソ()ろくでもないサークルに名前を使われた時も、体育会系の部活の助っ人を頼まれた時も、カーンの常識離れした身体能力を見せつけている。
カーンからついてきてくれた妻ちゃんと羽根、ピューマと母国のために清涼殿で学べることは学び尽くし、広げられる縁はどこまでも結んでいこうと、貪欲に励んでいる。
水耕栽培プラントを経営して利益を上げ、またテスカトリポカからバイトの報酬としてもらった廃坑で、シャルルマーニュの母国と共同でカーボンニュートラル燃料の開発チームを作ったり、ずば抜けた頭脳と胆力で清涼殿の人脈を基に実績を積んでいる。裏街道にも足を踏み込んでおり、黄巾酒家の常連と怪しげな投資の話をしたりもする。ここで羽根が雀士として覚醒したのは予想外だったが、それもまた良しとして更なる発展を望んでいる。
在籍する留学生寮の面々とは、うまくやっている。寮長のツタンカーメンはバックにいるオジマンディアスを敵に回したくないこと、ダウナー系美男子太歳星君には本能的に触ってはいけないと悟ったため、ふたりにはおとなしくしている。
妻ちゃんとは高校時代と異なり、一緒に過ごせる時間が大きく減った。彼女に寂しい思いをさせている自覚がありながら、思うように側にいてやれないもどかしさに苦悩する一方、自分たちと違ってお盛んなたかこまに怒りをたぎらせる場面も。そーゆーのがあって基本的に小野篁には良い感情を持っていない。お説教されるのも慣れたし、嫌うほどではないけれど。
妻ちゃん
なにをしでかすかわからないカーン王国の第三王子の婚約者。今回は彼のストッパーとして留学に同行。しかしカーン王国第一王妃の横槍が入り、カマソッソに連座する形で彼女に対する国の予算が削られ、大学進学ではなく実年齢に応じた高校への進学を余儀なくされる。本来は飛び級でカーン国立地熱工業高校に籍があったため高校卒業の資格はあるものの、清涼殿の超お嬢様高校、清涼桜花女子学園に編入。社交の場として縁を繋ごうと奮闘中だが、陽気な文化のカーンと違い本音と建前を読まなくてはならない清涼殿に馴染むのに苦労している。
住まいは清涼殿参議、小野篁の邸宅に間借りしている。小町と同居することになり、ふたりで少女漫画を読んだり映画を見たり、ときには台所に立ったりと楽しく過ごす時間がある。夜は篁が帰宅してにぎやかな時があるので、防音工事がなされた部屋で眠るのだが、彼女はオーディブルを聴きながら眠るのが日常になりつつある。(本当になんとかしてあげなよ)
カマソッソと前のように会えないのが、とてもとても寂しくてたまらない。同じ気持ちのカマソッソは理由を作って妻ちゃんを大学へ呼んでくれるけれど、建前としてうかうかと遊びに行くわけにもいかない。週末のデートが唯一心からカマソッソと楽しめる時間。
ここまで書いておいてなんだが、本当に不憫でしかたなくなってきた。気を遣いまくりの16歳。使える力を発揮しきれない籠の鳥。カマソッソより酷いかも。
羽根
カマソッソに連れて行かれた黄巾酒家で雀士として覚醒。札束があっちいったりこっちいったりするのを見続けているため、金銭感覚がバグり出している。もともと堅実すぎるくらいにケチだったのでちょうど良いのかもしれない。燕青と仲良くなる。
カマソッソへの忠誠心はとどまることをしらず、フィジカルはピューマに任せて、彼自身は情報戦に身を置く。カマソッソの益になると判断したもの、寄せ付けるべきではない悪しきもの、有象無象の中からカマソッソが何を選ぶか。選択肢を広げておくのが自分の仕事だと信じている。
ピューマ
相変わらずごきげんな男。本来ならカマソッソと同じく大学に進学する予定だったが、受験に失敗。急遽カーン王国要人警護の役職に就く。いわゆるSP。国家公務員なんで国からお給料出るんですよ、この男に。筋骨隆々刺青バチバチの上司と勤務にあたる。
モレーのヤリサーがカマソッソの名前を使って騒ぎを起こした時は、単身乗り込んでヤリ部屋を潰している。
女好きは清涼殿でも同じ。キャバに毎週通っている。病み系の嬢に安全ピンで刺青追加されかけたり通常運転。
勘と運だけで動く男。カーンの血を濃く持つ彼しか気が付かないこともある。
小野篁
清涼殿参議でありながら、カマソッソの問題行動と大学側の国際問題に発展しかねない不手際のために、本国から叱られた経緯で大学の教壇に立つことになってしまった文系の人。
六尺二寸の偉丈夫を一部の女子大生は「小野おぢ」と呼んで慕う(怖)
カマソッソが何か起こすたびに学長室で彼に説教をするのが最早日課になりつつある。晩酌の量が増えた。
愛しい小町と広すぎる平屋の邸宅に住まう。妻ちゃんにもっと気を使うべき。
小町
うんと年上の想い人とふたり暮らしをする女子高生。妻ちゃんと同じ清涼桜花女子学園の生徒で文系。校内模試で現国は必ず上位三位のうちに入っている(ちなみに妻ちゃんは特待生なのでテストを受けない)
家事はあまりできなくて、篁が主夫をしている。妻ちゃんからいろいろ習って修行中。何事にも一生懸命。性格上、どこかふわふわしてしまうのは仕方がない。だけど妻ちゃんを見ていて、もっと大人にならなくちゃと心境に変化があった模様。がんばれ。