公開してなかったねこれ俺の人生は不幸な方だと思う。幸せの時なんてゆるキャラに癒やされてる時しか無い。
でも、本当は、自分は幸せなのにそれに気付けない……気付きたくないだけだ。
この些細な傷を大袈裟にして、周りを巻き込んで、最悪だ。
「ねぇ、俺なんで生きてるんだろうね」
何かあったら俺のことを救ってくれるのはいつだってゆるキャラだ。俺が一方的に話すだけであっちから話してくれることはないけど、それでも救われた気がしてる。だから、これに縋ってる。
本当にそれだけなのかな。
家族に愛されて、流星隊の皆も俺をちゃんと見てくれて、別に、見捨てられてなんかないのに。
なんで辛いんだろう。辛いことなんて本当は一つもないのに。
なんで俺は辛いふりをしてるんだろう。
嘘に嘘を重ねて自分でもそれが本当だと思い込むようになって……。
「何を考えても全て駄目だ……」
どうせ今愛されたとしてもいつ見捨てられるか分からない。
どうして愛してくれるんだろう、愛想尽きてもおかしくないのに
いっそのこと俺のことを嫌って欲しい
拒絶して欲しい
そしたら、俺の癒えた傷も抉られて痛くて、先輩のことを考える余裕なんて無くなるから
それで元通りになると思ってる
だから忘れさせてよ
諦めさせてよ
あの人のこと考えるたびに鬱になって泣きそうになって、でも少し楽しくて
こんな感情があることを教えてくれたのは先輩だったのに
でも、俺は男だし、一応アイドルだし……恋愛なんて出来るわけがない
それは先輩もそう
一生叶わないんだこの恋は
だから、俺が忘れて何もなかったことにして、先輩に負担をかけないようにしたい
先輩を苦しめてるんだったら、俺は、本当に生きる価値が無くなる
それこそ死ぬしかない
だから、俺は先輩から離れることが一番の最適解なんだと思う
ずっと、先輩に反抗してそのくせ我儘で、既に先輩を苦しめてるのかもしれないけど、これ以上苦しめないように
一生の別れになるかもしれない、だから最後にあの人に聞きたかった
今まで俺に向けてた好きは口だけだったんですか
でも……、俺が学校に来なくなっても先輩は家に押しかけてくるだろうし、親も先輩を家にあげるんだろうな……
「先輩は結局俺に忘れさせてくれないんですか……」