瞬きひとつも逃さない「あん…… ンン……」
花垣が俺の下でいやらしく乱れる。いつもはくりっとした瞳で子供だなと思っていたのに今の花垣は頬を赤くさせ、血が出そうなほど血が出るほど唇を噛み締め、必死にシーツを握り閉めている。いつもは開いているエメラルドの瞳は今は閉じられている。
「花垣、声出せよ」
声を出すまいと必死になる花垣の一生懸命になっている姿は可愛いとは思うけど血が出てしまうとなる姿は見たくねえ。俺は花垣が感じている姿は見たいけど、傷付く姿は見たくねえ。なんとか花垣に声を出させようと俺は先ほど学んだ花垣の感じる場所である太股にチュッと口付けて、軽く噛み跡を付けた。。
「あん……ダメ、ココくん。ソコ……」
「ダメじゃなくて、イイだろ」
俺は舌を出し、花垣の太股を下から上に掛けてぺろりと舐めた。ぶるりと花垣の身体が震える。シーツを握り締めていた手は別の何かを求めているかのように空を彷徨っていた。俺は先ほど跡を
付けたほうの足を持ち上げ、さらに身体が密着する体位に変える。花垣が不安げな瞳で見上げてくる。これから何が起きるか不安なんだな。俺は安心させようと額にキスした。
「ココくん」
戸惑う花垣。
「もっと気持ち良くしてやるよ」
俺は片足を持ち上げたまま、激しく腰をストロークした。
「あぁ……!!あんっ……!!ココくん」
正常位のときとはまた違った花垣のイイトコロに当たるらしく、声を押さえる余裕もないほど花垣が激しく乱れ狂う。イヌピーと別れてからずっと伸ばし続けている長髪とともに汗が滴り落ちてくる。邪魔だな。俺は落ちてくる長髪を耳に掛ける。すると、花垣のナカが先ほどよりもキツク俺を締め付けてきた。花垣本人を見ると、シーツで一生懸命顔を隠していた。
「花垣?」
どうかしたのか?とシーツから手を離させると花垣の顔は熟れた林檎のように頬が真っ赤だった。
「え」
戸惑っている俺に理由を聞くよりも先に花垣が口を開く。
「ココくんが悪いんです。ココくんがカッコいいから俺、見とれちゃってココくんの締め付けちゃったんですよ!!」
言ってることがめちゃくちゃだな。でも、なんというか、可愛い過ぎんだろ!!
カッコいいなんて、今まで大勢の女に言われてきたありきたりのセリフ。なのに、花垣に同じことを言われただけでなんでこんなに身体中が沸騰したみたいに熱くなるんだ。それだけ俺が花垣に惚れてるってことか。
「ココくん?」
どうしたんですか?と首を傾げる花垣にキスをしながら、俺は再び、ストロークを再開した。