Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    MTI🌔⚖️

    じゅしひとフォーエバー

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 53

    MTI🌔⚖️

    ☆quiet follow

    じゅしひと漫画✌️①(R-18)

    Tap to full screen (size:2886x4096).Repost is prohibited
    💘💘💘💖💖👏🍭😍😍😍🙏🙏👍👍👍💕💕💕👍🍭💖❤❤❤❤❤😭👏👏👏❤🙏🌋🌋🌋🙏💞💞🍑🍌🌋🍑🍑🍑🍑👍🙏😍💴😭👏☺💖🇴💖💖☺😭❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    k_kuraya

    DONEベレトの眷属にならなかったディミレトの幸せについて考えた、二人の約束についてのお話です。転生を含みます。【約束の果てに 1−1/2】

     澄み渡る青空に白い花が舞うのを、ディミトリはベッドボードに背中を預けながら眺めていた。今年も降雪の季節がやってきた。あの花弁は一枚一枚がとても冷たく、明朝には降り積もってフェルディアを白銀に染めるだろう。
     居室の窓は大きな造りで、ベッドの上からでも外の景色がよく見える。暖炉の中の薪がパチパチと乾いた音を立てており、室内はまどろむような温かさがあった。桟に僅かに積もった雪が室温に温められて溶けていく。
     冬季が長いファーガスでは毎年早い時期からの冬支度に余念がないが、春の訪れを待たずに凍えて死ぬものも、餓えて死ぬものも、今はいない。民には豪雪でも耐え抜く強固で温かい家があり、温暖な季節の蓄えも十分にある。雪が深く積もれば生活の不自由さは享受しなければならないが、それでもかつてのように貧しさゆえの辛酸を舐めることはもうないのだ。
     ディミトリは雪が舞うのをただ静かに見つめている。
     ファーガスは元来、王を戴き女神を信仰する騎士の国である。勤勉で清廉、信心深く辛抱強い国民性は、この雪とともに育まれたように思う。だからだろうか、ディミトリは真っ白な雪を見ると 5258