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    oritkrv0120

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    POIPOI 27

    oritkrv0120

    DOODLE何にも分かってないけど雰囲気だけで何とかしようとしてる滅茶苦茶なにわかが書いてます~
    全てがいい加減……

    エグシャリのザベ君が一晩過ごしたあくる朝にシャリアさんの朝ごはんを作る話
    こっち向いてよ、モーニングダーリン!「♪♪♪~」

    男が鼻歌交じりで、手にしたフライパンの上にベーコンを載せる。貴重な分厚い二切れを慎重に、油を引かず、弱火で揺らさず、じっくりと。多少時間はかかるが、焦ってはいけない。やがて熱を与えられたベーコンが、ジューシーな肉汁を溢れさせながらぱちぱちと弾けだす。軽やかな音色だ。ふわり、強烈な旨味の気配を漂わせて、狭いキッチンスペースに香ばしい燻製の香りが広がっていった。よし、ここからはタイミングか肝心だ。決して焦がさず、しかしだからと言って焼きが甘くもない絶妙の塩梅に仕上がるように。表面はカリカリ、中からはジューシーな肉汁があふれ出す瞬間こそがベーコンの真骨頂なのである。ふちが僅かに縮み、裏面に綺麗なきつね色の焦げ目がついたのを頃合いにして、エグザベ・オリベは卵を二つそこに割り入れて蓋をした。目玉焼きは取り合えずこれでよし。オーブンの中にはベーグルと半分に切られたトマトが、綺麗に二つ並んでしゅうしゅう音を奏でている。フライパンの隣のケトルの湯は、もう後わずかで湧きたつ頃合いだ。とっておきの果実も良く冷えていて、つやつやと美味しそうである。緑の色彩も鮮やかなリーフの水気を切って皿に移したエグザベは、そろそろか、と全ての火をいったん止めてキッチンを後にした。
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    recommended works

    imori_JB

    DOODLE村雨とにょたししが付き合ってることを知らなかった宇佐美班の面々に、真経津邸に入り浸るせいで自然と知った御手洗がうっかり暴露した話。
    村雨もにょたししも出てこない。あとほんのり宇佐美→にょたしし。
    しいな先輩が滅茶苦茶に村雨をディスりますが仕様です。
    シークレット・ラヴァーズ①「以上が当行の創立記念謝恩パーティーの概要になります。何か質問は?」
     カラス銀行特別業務部四課、宇佐美班。主任の宇佐美から三週間後に控えるパーティーの概要について説明されていた班員達は手元の書類から顔を上げ、それぞれ顔を見合わせる。
     毎年年に一度行われているパーティーであるからして既に数回経験している面々にとっては特段今更疑問を持つような内容では無い。
     しかし今回が初めてである御手洗にとっては疑問しかないイベントだ。
    「あの……何ですか、この……」
    「ギャンブル体験イベント?」
    「はい」
     普通課が主催するイベントとは異なり特別課が主催するイベントは勿論ギャンブルに関した物だ。
     創立記念謝恩パーティーの中でも特別業務部4課と5課が合同で主催する4リンク以上に所属しているギャンブラー達を招き、彼らを相手にVIP達がギャンブルを楽しむという企画はその中のメインイベントとして位置づけられている。
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    takamura_lmw

    DONE🎉ししさんお誕生日おめでとうございます🎉
    ししさんお誕生日のさめしし、もしくはししさめです。
    一月に書いたさめせんお誕生日SSの続きです。

    あなたのこれからの人生が、あなたにとって素晴らしいものでありますように。
    できれば長生きしてください…頼む…ギャンブルなんかやめろ…ワンへなんか行くな…
    「誕生日、おめでとう」『村雨、八月二十七日って空いてたりするか』
     恋人の声を聞いた途端、村雨礼二はいざという時の切り札に確保していた上司の弱みを、ここで行使することを決めた。空いた片手で猛然と上司にビジネスチャットを打ちながら、頭の中では担当の患者とそのタスクについて素早くチェックをかける。どうしても村雨でなければならない仕事はないはずだ。あのネタをちらつかせれば上司は確実に休みを寄越すだろう。
    「休みは取れる。どうした」
    『即答だな』
    「偶然ここのところ手が空いていてな」
     嘘だった。所属する医局もいわゆる「バイト」先も相応に多忙だ。だがそれを彼に悟らせるつもりはさらさらなかった。
     村雨がここまで即座に恋人の―――獅子神敬一の、願いとも言えないような言葉に応えたのは、彼の声になにか特別なものを感じたからだった。不安でも、歓喜でもない。怒りでもなく、愉楽でもない。ただどこか尋常でなく、特別なもの。絶対に逃してはならないなにか。ほとんど第六感のようなものだが、村雨はそういった感覚を重視する性質(たち)だった。
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