鈍感ポンコツ☕にサマフィ一家を添えて研究部が休日にお出かけしてて(2人でもいいし家族で出かけてて🌹たちがちょっと離れたタイミングとかでも良い)市民のファンに声かけられた私服☕が対応し終えて🥼の所に戻ったら「ヴィクってば〜すっかり人気者になっちゃってぇ〜」このこの〜と肘で小突かれて「?何の話ですか?」の☕は居る(ここまでタイトル)
◇
☕「ああ、先程のことですか。確かに、ああして好意を向けていただくのは新鮮ではありますね」
🥼「そうだよねそうだよねぇ🙂↕️(ちゃんと気付いてるみたいでよかった〜)」
☕「以前もそれなりにファンレター等を頂くことはありましたが、直接声をかけられることが増えたのは最近になってからです」
☕「不思議なものですね。私の客観的印象はそれほど変化したのでしょうか?」
🥼「(ん……?🙂)まぁおれから見たらヴィクはヴィクだけど……随分柔らかくなったなぁ〜とは思うよ。露出も増えたし、それでファンになった人も沢山いるんじゃないかなぁ?」
☕「ふむ……なるほど……」
☕「最近頂いたファンレターに使われる封蝋やシール、便箋の内容にハートマークが多用されているのもそういった要因でしょうか」
🥼「(……!!🫢)そ、そうそう!ヴィクのカッコ良さにメロメロ〜♡になるファンの子もいるってことだよ〜!ほらさっき声かけてくれた子も」
☕「どのような意味でしょう?」
🥼「意味!?」
☕「ハートマークは紀元前7世紀頃の古代ギリシャに存在したとされる植物シルフィウムの果実の形が起源という説や、中世ヨーロッパにおいて心臓は感情を司る器官として考えられていたことから親愛表現などのメッセージとしてハートマークが用いられるようになったとされていますが」
☕「この場合はどちらの意図に当てはまるでしょうか。私を応援してくださるファンの中には研究職を志す方も少なくなく、中には古植物学が専攻の方もいるようです。私の専門分野とは異なりますが彼が送ってくれた論文は非常に光るものがありました。ふふ、今でも時々読み返すほどには」
🥼「いや……うん、それはおれもぜひ読んでみたいな……どこかで公開されてる?よかったら後で教えて〜……」
☕「ええ、かまいませんよ。学術雑誌に投稿されたものですのでプラットフォームのアドレスを送りましょう」
🥼「やった〜ありがと……でもねヴィク、ハートマークはハートマークだと思うよ」
☕「ほう。真意を聞いても?」
🥼「真意も何もないんだよなぁ〜!中世ヨーロッパの時代と変わらないっていうか……いや、断定するのも良くないのかな?おれが勝手に代弁していいものじゃないよねぇ〜……」
☕「中世ヨーロッパと同じ……?ふむ……」
間
🌹「……ノヴァ。こんな所で何してるんだ?」
🥼「ああっマリオン〜〜!!!」
🌹「ノ、ノヴァ、外では抱きつくなって」
🥼「迎えに来させてごめんよ〜!ヴィクを止めることが出来なかったおれが悪いんだ」
🌹「よく解らないがノヴァは悪くない。……いきなり『歴史博物館にいる』と連絡が来たかと思えば……。どうでもいいけど、なんでヴィクターは真剣に西洋甲冑を観察してるんだ」
🥼「それがねぇ……かくかくしかじかで」
🌹「……最悪だな。気持ちワルい」
🥼「まぁまぁ言わないであげて……ヴィクは一生懸命なだけだから……マリオンもそれは知ってるでしょ?」
🌹「最近リビングでもよくコメディ番組を真顔で見てるんだアイツ……本当に気持ちワルいからやめろ見るならスマホでイヤホンして見ろとボクは散々言ってるのに何度も……!」
🥼「そ、そっかぁ……マリオンも頑張ってるんだねぇ〜……」
🌹「大体アイツは昔ボクが摘んできた花をあg……たまたま余ったからしょうがなく分けてやった時にもあんな感じで気持ちワルかった!」
🥼「(マリオンが自ら昔の話を……!!)うんうんそっかそっか、大丈夫だよ〜。その時の花ならちゃんと押し花にして今も使ってるみたいだから」
🌹「(ドン引き)」
☕「──お待たせしました」
🌹「遅い!!!!」
☕「? どうして機嫌が悪いのです?」
🥼「あはは……そこは突っ込まないであげてねヴィク……ところで何か発見はあった?」
☕「ええ、やはり古代エジプト史も調べるべきだとわかりました」
🥼「なんでだろう」
〜終〜
◇
※古代エジプトのミイラマスクにハートマークがあしらわれている物が存在する