おわりにぜんぶ真夏の夕方。
「うち来る？」
迷子の子猫に話しかけるような声で聡実は問いかけた。
「おっさ…お兄さん、いくつ？」
「45」
「えぇ、見えへん…」
狂児は素直に驚きの声をあげた。
「年下扱いされ続けた結果かな、いつも実年齢より若くみられんねん。結構気にしてんねんけど、一向に追い付かんな年齢に…」
「ええことやん、若いの」
「そうとも言えへん。ほんで、うちくるか？」
「あぁ、えっと…残念やけど俺男無理やねん。ごめんね」
「行くとこあんの？」
「ないねんけど、まぁどっか当たってみるわ」
「見つかるまででもええよ」
「あぁ、うん。」
「いやなら無理強いは出来へんけど」
「ちゃうねん、あんな、男のお兄さんにお礼したくても俺上手に出来へんねん。ていうか無理やねん、さっきも言うたけど。何もせん奴が家におるだけやったら邪魔やろ」

[彰冬]雨中蝶 在遥远的东方，有这样一个国家。
那个小小的国家原本是一片混乱，就像是地图上也不会被记录下来的小小板块。那里的难民每天都在互相残杀，你争我抢。敌人也会趁这个机会入侵，像是路边被随意拨动的杂草一般无依无靠，随意被侵略，被屠杀。
存活下来，残存着一丝理智的难民们每晚都会抬头，都会盯着头顶那片蔚蓝色的星空，大声询问上帝，为何自己的命运如此之惨。
为什么自己要活在这个毫无人性的小地方呢？
就像是上帝的玩物，自己的命运被对方随意玩弄于股掌之间，只是为了取乐而痛苦。
头顶的星空过于漆黑，把那些话语埋没起来，用灿烂的星星将其遮住罪行，而星星们则是自顾自的继续灿烂。那些祈求的话语犹如坠入大海里的石头一般，没有溅起多大的波澜，很快回归于平静。