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    サアユ

    @yu_meer_i

    ktgu男子二次創作の展示場所です。
    仁玖(じんくお)中心です。
    一部ネタバレ、"パロディ"とあるものについては独自設定を含んでおります。
    本当に何でも許せる方はご覧くださいませ👍
    X : @yu_meer_i

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    サアユ

    DONE2025.10/11~13開催「サイヱンス的証明!」の彩縁後、漫画です。
    (下のテキストはすっ飛ばしても大丈夫です!)
     
     
     
    世界を混沌の時代に陥れたデッドマター。

    結和の国 国家防衛局舎密防衛本部、その中でも主に10人の純位志献官とまた触媒の志献官の活躍によってその脅威は取り払われ、
    世界はデッドマターによる浸食の脅威が無い、かつて当然であった平穏な日々を取り戻していた。

     

    社会は当たり前の平和を享受し、舎密防衛本部に所属した多くの純位・混位志献官、職員達も各々が次の人生を歩み始めた。

     

    そんな中、純壱位の志献官達は現在も旧舎密防衛本部の所属となっていた。

    純壱位は、舎密防衛本部そのものの暗部の他、非人道的な措置であった志献官の仕組みも知っており、
    各自がそれぞれに高い殺傷能力をもつため、彼らを退官させるリスクは高いと判断されていた。

     

    ・英雄兼旧舎密防衛本部司令代理(色々知りすぎた元幹部。志献官の特性の犠牲者であり死亡前の種々暴露を危惧)

    ・英雄兼広告塔(野に下すには危険すぎる猛毒。うっかり死亡すると市民を殺傷し地域を汚染することを危惧)

    ・永年勤続の功労者(永年にわたり裏を担い暗部を知り尽くしている組織が作り出した犯罪者)

    ・対ミラーズ功労者(破壊衝動持ちの猛毒。暴走してもうっかり死亡しても(以下略))

     

    実際には組織への不当な拘束に近かったが、仁武はせっかくの肩書だからとそれを利用し、
    舎密防衛本部に所属した今は亡き者達を含めたすべての関係者の働きを広く伝えていきたいと考えた。

    元司令代理として取材を受ける度、積極的にメディアに活動の様子や思いを語った。

    仁武が取材の中で話した内容がラジオや新聞で取り上げられるとしても、インパクトのある華々しい内容が取り上げられることがほとんどであった。

    事実、実際に結合術によって世界を救った
    舎密防衛本部司令代理 鉄の志献官 鐵仁武純壱位と、フッ素の志献官 舎利弗玖苑純壱位については
    英雄として大きくニュースに取り上げられることも多かった。

    これまで戦術、戦略をもって作戦を遂行してきた仁武だが(実際には事務仕事過多の状態だったが)、
    武器を手にする機会を失うと旧舎密防衛本部での仕事は一気に広報関係に傾いた。

     
    連日報道の録音機に囲まれ、今日も仁武は神妙な面持ちで深く頭を下げた。

    「かつての舎密防衛本部所属者として国民の皆様のご協力に感謝いたします。
    また志献官達と職員達の長年にわたる継続的な活動があって初めてかなった今日の平和とも考えております。これからも…」

    インタビューを求められれば精悍な顔を引き締め淡々と国民への感謝と、10年にわたる壮絶な活動報告をしていく仁武は、
    戦士として重責を担ってきた有無を言わせぬ迫力があり、その内容を揶揄できる者は居なかった。

    否定的な質問は、玖苑が当たり障りなく答えて美しく微笑んだり悲痛な面持ちで瞳を伏せればそれ以上追及されることも無かった。


    実際に10年、文字通り戦場を駆け続けてきた2人の言葉にはこの上なく説得力があり、
    マスコミへの対応力も高い二人は、旧防衛本部としても重宝するところであった。


    現在に於いては。
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    サアユ

    DONE【新作】2025.6/7ハロウィンパロ

    /みそさくオンリー「Twinkle Twinkle StarLixHt」新作です。
    全年齢OK!!ギャグコメディです。

    ハロウィン姿の捏造物語です。
    端役がでしゃばっており、みそさくだと思って描いていますが念のため何でもOKな方向けです。
    【 最後の5ページ分が、みそさく です! 】



    ++++++

    登場人物


    由緒正しき古の獣人族 化け猫。兄は先祖返りの羊。
    三宙とは幼馴染であり何かと張り合うライバル。ケンカするほど仲が良い。
    兄が行方不明になってから家族がおかしくなり途方にくれていたところ突然増水した川に流され、気づくと見知らぬ湖でおぼれていた。

    三宙
    名門吸血鬼一族の一人息子。
    多種族をさげすみあっさり見捨てる一家に失望し家出を目論んでいた。
    たまたま朔が行方不明と聞きつけ、"大切な幼馴染を探す"と言い残してここぞとばかりに家を飛び出した。


    仁武
    不吉な黒犬ヘルハウンド…を装った強くて心優しいチャーチグリム。
    魔物の森に建つ“教会”を中心に、平穏ながらも日々忙しく森全体を守っている。

    玖苑
    美しい人間の神父…のような、何でも完璧(?)な魔法使い。
    人間の世界の教会で育ち魔物を狩っていたらしいが色々あって出奔。魔物の森の教会に居付いている。
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    サアユ

    DONE2024.11/23ハロウィンパロディ(仁玖(じんくお)/十六夜さん,他)

    【!注意事項!】
    ・完全捏造、独自設定です。
    ・拙宅の世界・キャラ設定は、https://x.com/yu_meer_i/status/1845813819572105306?t=XCTXP37-iLxxAYHTypKp-g&s=19
     をご覧ください。
    ・物語が暗く重く始まります。ご注意下さい。

    ☆下記文章 → 漫画 (下部の"すべて表示"ボタンより)




    ※コンプリート版同人誌『有為の奥山今日越えて』はBOOTHにて頒布しております
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    「母さん…」
    冷たくなっていく母の、優しかった手を固く握りしめ玖苑はすすり泣いていた。
    日々弱っていく母に何もできなかった後悔ばかりが心を強く締め付け、涙がこぼれるのを止められそうにない。

    部屋が静寂に包まれて、どのくらい経ったかわからない。
    突然、この部屋の唯一の出入り口、金属の格子の入った重々しい木の扉が乱暴に開かれた。
    「玖苑、それを渡せ。…遺体とはいえ魔女はどんな悪さをするかわらん」
    「っ!…母さんは悪いことなんかしない!」
    母を守るように立ち上がった怒りに震える玖苑に臆することなく、無遠慮に部屋に入ってきた高位の神官服の男はギラギラした目で親子を睨み据える。
    「とっくに火あぶりになっているはずの貴様ら親子をかくまってやったのに、つくづく忌々しい」
    「ボクたちを利用してきたのは貴方たちだ!もう教会の、貴方の言うことは聞かない!」
    「馬鹿め」
    「そこまでだ」
    腰に手を伸ばそうとしていた男は動きを止める。
    その背後にはいつの間に部屋に入ったのか、神官というよりは軍人のようにいかつい面持ちの男が立っていた。
    右手に持った拳銃を室内に向けて。
    「玖苑、教会にたてついたお前は破門だ。早く出ていけ」
    「…!」
    「何を勝手なことを。貴様私に銃口を向けてただで済むと思っているのか」
    「これは失礼。方向を誤ったようだ。…それよりも、お前は早く出ていけ」
    そう言って、小さな袋を玖苑に投げてよこした。
    じゃらと金属の音のする皮製の小さな袋が、玖苑の手の中に納まる。
    「これ…」
    「出て行けと言っている。早く!」
    「…」
    玖苑は深く頭を下げると、素早く母の体を抱え、窓を割って外に飛び出した。
    そしてどこからともなく取り出した木の箒に腰を乗せると、教会の鐘の屋根よりも高く空中に浮き上がった。
    割った窓からは言い争う怒鳴り声が聞こえる。
    次いで、銃声も。
    「!!」
    玖苑は息をのんだ。片腕に抱えた、冷たい母の体を強く抱きしめる。
    後ろ髪をひかれる思いで、それでも、
    自分を逃がしてくれた笹鬼神父の無事を祈りながら、
    冴えわたる月に向かって、玖苑は高く飛んだ。
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