なくなる壊れていく。
目の前の世界にどんどんとノイズが入って。
まるでテレビの砂嵐のように消えていく。僕がさっき立っていた場所はもうない。
だんだん目の前の世界が闇で全てを飲み込んでいく。
なんでこうなった?
そんなこと僕が知るわけないじゃないか。
休んでいたらいきなり叩き起されて走っているんだから。
「ちょっ…ちょっとマリオ!どこ行くんだよ!」
僕の手を痛いくらい掴んで走っているのはマリオだ。
このスマブラの世界のリーダー。
ちょっと夜遅くまで気になる本を読んでいて今こんな状況で走らされている。
「は…はやいって…僕体力ないんだからやめてよ…」
無理やり手を掴まれているからそのスピードについていけてはいるけど僕の足が先に壊れそうだ。
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