なんちゃってファーガス列伝ファーガス史記列伝 第九
ドゥドゥー=モリナロはファーガス県ダスカー郡の人である。
1176年、王国軍によるダスカー半島征伐時に王国に下り、その後、救国王ディミトリに従った。
特に、第二次フォドラ統一戦争において軍功を上げたことで知られる。
ミルディン大橋の戦いにおいて、単騎で突撃し、将軍ラディスラヴァを捕えた後に斬首した。
王はドゥドゥーの勇猛さを称え、このように語ったと言われる。
塗炭の苦しみの中でも戦い続けることができる、[あなたのような]勇猛果敢たる男は国の宝である。
その時[ドゥドゥーは]、
剣が折れようと鎧が砕けようと、陛下の為に為さぬことはありません。この身が尽きる最後まで、私はあなたの盾となり、[敵の攻撃から王を]守りましょう。
と、答えた。
王が[ドゥドゥーの]勇猛さを女神に謝する詩を残さなかったのは、[彼が]異教徒であったからと伝わる。
統一戦争後、フェルディアの北にダスカー人を招き、小ダスカーと称したのは、彼の子孫である。