茜ちゃんの禁断の恋休憩時間のチャイムが鳴った
理科室での授業だったため教室に戻る。
正確にはいつもの友達、お姉ちゃんがいる方の教室に戻る
理科室を出て階段へ向かおうとすると後ろから走ってくる足音が。
「あおいー!」
「えっ、きゃっ!」
聞き慣れた声がしたため振り返えろうとしたが、抱きつかれる方が先だった。
「えへへーあおい、隣で授業やったんやなー」「そ、そうだよお姉ちゃ…な、なにしてるの!やめて!」
お姉ちゃんはより密着してきて、スカートの裾を持ち上げようとする、なんとか間一髪手で抑えることがてきた。
「ちっ、あかんかー」
「ダメに決まってるでしょバカ姉!」
このまま注意しようとしたが、いたずら心が擽られたわたしは首元をお姉ちゃんの側面に傾けこう囁いてみる。
「家に帰ったら見ていいからさ」
頭の中が葵でいっぱいだった。
葵が何か言った気がしたが聞き取る余裕なんてない。それどころじゃない。葵に肩を叩かれてようやく意識が戻る
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「ふぇ?な、なんでもあらへんよ?」
「ほら、みんなのところに行くよ。」
「う、うん」
結局その日は葵の妄想が止まらなかった。
何でや?葵は妹やのに、何でなんや?
もしかしてこれって…
うちは妹に恋をした。