クーリッシュ 牛乳を飲み切ったので、コンビニに買いに行こうと外に出たら、なんとアイツが玄関前に立っていた。
「んだよチビ、出かけんのかよ」
「ああ、牛乳を買いに……いやそれはどうでもいい、来るなら前もって言えって言ってるだろ」
アイツは家に上がり込んでぬけぬけと留守番をするかと思いきや、俺と一緒にコンビニに連れ立った。小腹が空いたとのことだった。
俺は風呂上りのまま、髪も乾かさずに外に出てしまったので、秋めいてきた風が頭に冷たかった。季節の変わり目は服装に悩む。薄手の上着をそろそろひっぱりださないといけない。
コンビニは煌々と明るかった。外の道に沿って、電灯の向きを工夫してあると聞いたことがある。人は明るいものに寄っていくのだそうだ。俺たちは虫と同じか。
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