第二話『夢を信じて!魔法少女唯命参上!』 霧月が魔法少女になって少し経った。街を脅かす魔物を倒す事にも慣れてきて、時々他の魔法少女と接触する事もあった。しかしここの魔法少女は他の魔法少女と馴れ合おうとせず、逆に敵視しているように霧月の目には映った。しかしある程度噂などは妖精を通して伝わるようで、霧月達もある日一つの噂をエマから聞いた。
「鎖の魔法少女…?秘密組織…?」
「…あぁ、お前らよりずっと前から魔法少女やってる奴でさ。この街の魔法少女連中の誰よりも強い。それで、そいつが束ねてる…組織って程でも無いけど、ちょっとした緩い集まりがあるんだと」
「へぇ……その集まりって、何してんすか?」
その疑問にエマは霧月の周囲をふわふわと浮遊しながら答える。
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