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    nekononora

    94とFGO。書くのも読むのも雑食でいきます。逆、リバ、R、G、などなど書きたいように書き散らかします。
    設定がわからーん!

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    nekononora

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    オメガバースの続き。
    パー←バソ。
    今回は黒髭さんとバソが出るよ。
    時たまあるのですが、なぜか改行がずれるので、縦書き表示にしてます。

    #パーバソ

    空に芽吹いた恋心「最近、私は腑抜けている」
     元々、夏からよくつるむようになった秩序善のパーシヴァルやカルナにあてられてはいたのだ、そこに混沌中庸のアーラシュにパーシヴァルの語りを聞いてもらってニコニコだったり、混沌中庸のオジマンディアスのスフィンクスアウラードに癒されたりと、なんだか最近、浄化されている気がする。
     つまり混沌悪が足りていない。
     圧倒的に不足している。
     水清ければ魚棲まずというではないか。
     少しは濁ってくれないと息ができない。あ、この諺ははあまりに清廉潔白だと人が寄ってこないという意味だったか。まぁいい。ともかく、ともかくだ、一発で周囲の治安を下げて水を濁らせてくれるサーヴァントを求めていた。
     そしてバーソロミューには心当たりがあった。

    「っていう事で黒髭! この際、最低最悪の下ネタでもいい! 一発ぶち込んでくれ!」

     気にかけてくれているアーラシュの目を盗み、オジマンディアスの監視を掻い潜り、なんとか辿り着いたBAR蜘蛛の巣。
     飛び込むなり黒髭に頼めば、カウンターでジョッキでビールを飲んでいた黒髭が視線すら寄越さず、「帰れ近寄んな」と一刀両断してくる。
    「そう言うな。あ、マスター、私には紅茶で」
     バーソロミューは黒髭と席を一つあけてカウンターに座る。
    「いつものお前なら、『オメガになったんだって? フェロモンSEXってキメセクと同じ感じでつか?』とか最悪の絡み方してくるだろうが」
    「オメガには興味があるが、かのファラオが前面に出て庇護する宣言してる奴なんて面倒くさすぎる。拙者こうみえて、ハイリスクしかない勝負はしない主義なんでつ」
     それに、と黒髭は自分とバーソロミューの間の席に鎮座したスフィンクスアウラードをチラリと見やる。
    「お前さんに始終べったりのコイツ、単純な攻撃力だけ見りゃ俺等より上だろうがよ」
    「凄いぞ。オメガって事でちょっかい出してきたサーヴァントをビームで焼いた。お前ならガッツがあるから大丈夫だ。さぁ、混沌悪の見せ所だぞ!」
     バーソロミューは運ばれてきた紅茶を一口飲むと、期待をこもった目を黒髭に向ける。
     黒髭はグビグビとビールを飲んでから、「いやでーす」と舌をだした。
    「何が悲しうて、ガッツ前提のいじりをしなきゃならねぇんだ。それに今のお前周りピリピリし過ぎてんのよ。見合い相手だろ? インドだろ? 円卓だろ? そこに海賊代表で巻き込まれたくねぇんだわ」
    「あー、そんな事に……やはりここは、アーラシュを諦めて他の誰かにちゃくっと噛んでもらえば」
    「ほんっっっきでやめてくだちぃ。お前、ほんっっとやめろよ? マジで」
    「なぜだ。多分もうすぐ、ヒートがくるんだ。フェロモン事故して被害者面して弱み握れば、噛んで放置をしてくれそうなサーヴァントのリストアップはすんで、」
    「いや〜。拙者これ聞きたくない〜。後でなんで止めなかったんだとか言われる奴〜」
    「……お前、私の毒牙にかかるアルファの心配を? そんな心があったのか? 本当に黒髭か? メディカルルーム行くか?」
    「行かねぇし、相手の心配もしてねぇし、お前の心配もしてねぇ」
     もうやだこの頭いいくせに鈍い海賊。
     黒髭は嘆くと、「そういえばよぉ」と話を変えた。
    「せっかく勝ち取った自由時間、騎士様のとこ、行かなくてよかったのか? 最近、“お友達”と話せなくてわんわん鳴いてたぜ?」
    「あぁ、なんて友達思いなんだ。流石パーシヴァル 。もうすぐ会いに行くからね。だが行こうとすると、円卓からもそれとなく邪魔をされてね。アルファにこんなオメガを近づけたくないのかもな。なので! 憂なく会うためにも! 番をサクッと作らねば! 番さえ作れば! 番持ちのオメガはアルファにとってベータと変わらないはず!」
    「………………………………………………………………………………うわぁ」
     黒髭がドン引いた顔をするが、紅茶を優雅に飲むバーソロミューは気づかない。
     ついでにスフィンクスアウラードが三体に増え、周囲に圧を飛ばしているのにも気づかない。
     黒髭は騎士様ほんっとさっさと攫ってくんない? とボソッと呟けば、「そういやバーソロちゃんよー、」と話しかける。
    「この前、お前の麗しの騎士様と話す機会が」
    「よし死ね。パーシヴァルが減るだろうが」
     銃を構えたバーソロミューの銃身を掴んで上を向かすと、何事もなかったように黒髭は続ける。
    「あったんだが、ボタンゴム? 子供達と作って交換した。あれ、騎士様の当たったんだって?」
    「うん? あぁ、そうなんだ」
     バーソロミューは銃を懐に戻すと、それがどうしたと黒髭を見る。
    「騎士様は知らなかったらしく、ティーチ殿も知らなかったのか? って聞かれたわ」
    「? なんでお前が知ってるという認識なんだ?」
    「それな」
    「何かを勘違いっと、時間切れだ。では部屋に戻る。じゃあな」
     と、バーソロミューは紅茶代を置いてBARを出ていく。
     黒髭は完全にバーソロミューが見えなくなってから、「なんでも? ティーチ殿は付き合いが長いから私が知らないバーソロミューの事を知っていても当然で、だがアーラシュ殿だけが知っているのは、なんか違うらしいですよ?」と独りごちた。











    「よぉっし、芽吹いた。兄さん、色々協力してくれてありがとな〜」
    「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!! かまわん! 勇者自ら台本を書いた上に、兄さんにしか頼めない役なんだと請われてはな!!」
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