今日は水曜日、野菜の特売日だ。チラシと睨めっこしながら買う予定のものに赤丸をつけておく。エコバッグも持ちそろそろ行くかという時天彦から声をかけられた。
「依央利さん今から買い出しですか?天彦もお供します」
「いえ、結構です」
「まあそうおっしゃらずに…依央利さん1人では荷物持ちきれないでしょう」
「それでいいんです!僕の大切な負荷を取らないでください。天彦さんは留守番してて」
天彦は何かと依央利の買い物についてこようとする。ついてくるだけならまだいいが荷物持ちをしようとするのだ。そんなことをされては買い物の楽しみを奪われてしまう。
「…ではただついていくだけならいいですか?」
「…本当に…?ついてくるだけ…?」
3489