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    ゆたか

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    獄空小話

    #獄空
    hellhole

    獄空小話「ほらよ」
    「あ?」
    卓上に広げられた書類の上に無遠慮に持ってきた荷物を置いた空却に眉をひそめる獄。
    アポなしで弁護士事務所を訪れた事に関してはすでに慣れてしまっているようで気にとめていない。
    「檀家さんから、ようさんおいなりさん貰ったんだわ。親父と二人じゃ食べきれんもんで、おすそ分けに持ってきたった」
    「頼んでねぇぞ」
    「頼まれてねぇからな。じゃあな」
    「おいっ」
    言うだけ言うと空劫はひらひらと手を振って帰って行った。
    目の前に残された風呂敷に包まれた四角荷物にため息を吐くが、押し付けられたとはいえ貰ったものを無下にもできず、荷物を持って室内に設置されているカウンターへと移動する。
    (そういや、昼飯がまだだったな)
    確認した腕時計は十五時をまわっている。
    飲物を自ら用意し、風呂敷を開けると二段お重が顔をだす。
    (どんだけ貰ったんだ……。食いきれんで他の奴らにも分けるか)
    自分の分だけを取り分けて、残りは職員に分けようとお重の蓋を開けた獄は蓋の裏に何かあるのに気がつく。

    『寝不足は中年太りの元だで、寝ろ!』

    「……はっ!大きなお世話だ。クソガキ」
    墨汁で力強く書かれた文字に口角を上げて悪態をつく。
    (今回の案件が解決したら逢いに行ったるか)
    何を手土産に持って行くかを考えながら稲荷寿司を頬張った。

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    みなりーむー

    DONEばじふゆが足つぼマッサージに行ったお話です。
    ギャグです。
    仲良く悶絶して欲しくて書きました^^

    ・名前ありモブ(店員)が出てきます。
    ・直接的ではありませんが二人が致してるシーンがあるので苦手な方はご注意。
    ・実際のリフレクソロジーとはいろいろ異なりますので、あくまでフィクションとしてお楽しみください。
    ばじふゆが足つぼマッサージに行ったらいろいろバレた話「あっ……ぁ、……それっ…………もぉむりっ……」
     千冬は耐えきれず身を捩って膝にかかるバスタオルをぎゅうっと掴んだ。
    「千冬ぅ……もうヘバんのかよ……さっきまでの勢いはどーしたぁ?」
     場地が額に汗を滲ませながら、ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
    「だっ……て……こんなんだとは思ってなくて……っ……あっ……やっぱむりっ……」
    「無理とか言うんじゃねーよ……もっといけんだろ」
    「場地さんだって……限界な癖にっ……やっ……オレ、もうっ……」
     千冬はバスタオルを握りしめる指にぐっと力を込めた。堪えきれず涙の滲む目で場地に訴える。
    「あっ……むりっ……そこだめっ……うぁっ……ぁ……」
     千冬の体が不規則にビクビクと跳ね、どこでもいいから何とか体を逃がそうともがく腕が背もたれに伸びる。
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