雫型のマリッジリング｢もう逃げられないよなぁ…｣
リオセスリは大きなため息を着くと、時間稼ぎでもするかのようにゆっくりと馬車を降りていく。
リオセスリはうら若き公爵の子息である。その歳は二十歳。
そして今は所謂｢お見合い｣をすべくご相手の邸宅に訪れているところだ。
リオセスリは若者の自由を謳歌すべく今の今まで見合い話等は上手く躱してきたが、ついに親に追い詰められ、大人しく馬車に揺られていたのだ。
ゆっくりとした足取りで降りると、きっちりとした執事服を身にまとった召使いが待ち構えていた。その背後には、今まで見てきた中でもトップクラスに豪華で古めかしい豪邸が立ちはだかっている。
｢公爵令息様ご機嫌麗しゅうございます。お待ちしておりました。大公様は中庭におります。案内はこの私めにお任せ下さい｣

【ネタツイ】仕事納めの日🐁仕事納めの日。引用したやつの設定(＝マウスの日🐁)で現パロリオヌヴィ⛓🌧。連絡先は交換できたくらいで、まだ恋人ではない時。仕事納めの日に納会(色んなパターンあるけど、ここのは会社の社員食堂でやる)がある。参加任意なのでいつもはいかない⛓さんだけど、🌧さんいるらしいと連絡取って知ったので出ることに。

とはいえ、🌧さんはそれなりに偉い人。次々挨拶に来る人の相手してるのを遠くからちらっと確認するのが精一杯。とりあえず用意された寿司とか摘みつつ様子を窺ってると、🌧さんがちょっと席を外すと断るような仕草で人混みから抜けていく。⛓さんが後を追うけど距離があったので見失う。

もしかして？と近くにある、あまり使う人がいない階段への扉を開けると、踊り場にへたり込んでる🌧さんを発見して⛓さんは心臓止まりそうになる。