むちゅうちゅ…ちゅ
蕩けた顔をしている清が、長いまつ毛を震わせて僕を見上げる。何かを考える暇なんてないまま、僕は薄く開いた唇にまたかぶりつく。
「和久…。ぷは、息…させ…んむ…」
「僕がかわりに…清に、酸素あげる」
「ふ…なんですかそれっ…」
「だから息しなくていいよ…」
「そ…ゅことじゃ…っ…ん…ちゅ、んんぅ…」
もう多分、1時間?2時間?1日?よく分からない。それくらい。帰宅するなり、清とずっと僕の部屋のベッドの上で向かい合ってキスしていた。
ちゅ…っ くちゅ、ちゅう…
誰彼に靡かない、気高いところが好き。
妥協しない努力家なところも好き。
僕が話しかけると、きっと無意識に僅かに緩む大きな目が好き。
そんな彼が僕に押し倒されて、恥ずかしそうにも受け入れようと目を閉じる姿が大好き。
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