夏が来る時、ある日を境にして「夏だ!夏が来る!」って感じる気がする。空の青色と木の緑色がすっごく鮮やかに見えて、からっとした風が吹いて、気持ちがいい。会社でエアコンがつく前の、窓を開けるだけで過ごせるこの時期が、ほんのちょっとしかないのは悲しい(だからといって真夏にエアコンをつけないのは勘弁だけど!)。こういう季節の移り変わりを肌で感じると、頭の中にぶわーって小説みたいに言葉が浮かんでくる。「小説家」の頭の中って、こんな感じなのかな?いつもは気にしないことにもすてきだなって思えて、なんだか得した気分。それに、あの人の考えてることにちょっとだけでも近づけた気がして、嬉しい。ああ、会いたいな!このすてきな夏のはじまりを、二人で過ごしたい!きっと二人でいるだけで、この目に映る世界は何倍も綺麗に見えるんだろうな…なんて、さすがにらしくないかも。でも、せっかく夏がやってくるんなら、浮かれたっていいよね!
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