恋人のあり方「なるほど、だからこんなとこでやさぐれてたのか」
「……」
どこかの山に流れる川。その河川敷に座り込み、いじけた子供のように頬を膨らませる春鈴を見つけた。
先程、煌士と純平が遊んでいる所に自分が割り込み&威嚇、それに純平が煽りをかましたことで事態がヒートアップ。ダイキや周りの人が止めようとしたが、物騒な物言いを火蓋に戦闘を始めようとしていた為、煌士による全力パンチを喰らい見事クリーンヒット。
気絶した直後に目を覚ますと二人の姿は既になく、「ちょっとは我慢しろ馬鹿が!」という煌士からの伝言と共に少し頭を冷やしてくれば?とダイキから提案され、トボトボとここに来た。
…というのが事の顛末らしい。俺はダイキに様子を見てて欲しいと急遽お願いされたため詳細を知らなかったが、当事者からの説明でよく理解できた。
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