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    さささ

    @3hsgm

    ⚠️主にやましいもの用🔞
    青主従多めで傾向ごちゃごちゃ。完全固定の人には苦手なものもあるかも。
    タグやキャプションで詳しく書いてるので見て自己判断でお願いします。

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    さささ

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    蒼月エンドの更に数年後ぐらいの妄想箇条書きメモ
    •ドゥディミだけど性描写はほぼない
    •ディミトリが病みがちで酷い
    •名前のない王妃が出てきて酷い目にあう
    •悪趣味でバッドエンドです(ディミトリだけメリバかも)

    少しでも嫌な感じがした人は見ない事をおすすめします

    ##ドゥディミ

    周囲からの説得と従者からの後押しでディミトリはついに結婚しました。
    その女性は気立も良く、美しく、聡明で、王の伴侶として申し分ないこれ以上ないぐらい似合いの2人だと皆が祝福しました。
    ブレーダッドの子孫と、その紋章でこの地が統治され続けるとこを望まれていること、その真意をディミトリは理解していましたが、同時に、いずれ生まれる我が子に幼少の頃力に翻弄された苦しみや紋章をめぐったさもしい争いに触れさせたくないと思っていました。
    そんな気持ちを抱えながら妻を抱こうとしましたがうまくいきませんでした。妻は「戦の傷が癒てないのでしょう、ゆっくり待ちましょう」と宥めました。

    ディミトリは従者のことが好きでした。長い間結婚をはぐらしていたもう一つの理由でした。
    王としての喜びや誇りとは別に自分が王でなければ、ひっそりとどこか2人で暮らす未来もあったのかもしれない。と、そう夢想する度に暗い気持ちに心が沈んでいきました。
    何も知らない従者は、今日も甲斐甲斐しく主人の世話をつとめました。陛下おはようございます。服を着替えましょう。湯浴みの準備が整いました。お食事の用意が出来ました。
    「なぁ、ドゥドゥー。聞いてくれるか?」
    スープは冷め強く握られていたスプーンは微かに震えひしゃげていました。
    ドゥドゥーはなだからに新しいスプーンと取り替えながらなんなりと、と答えました。
    そこでディミトリは妻とうまく出来ないこと、ドゥドゥーと本当は添い遂げたかったことと諦めたことを言いました。ドゥドゥーは珍しく表情を忙しくさせていました。
    ディミトリはドゥドゥーに一度だけでいいから俺を抱いて欲しいと懇願しました。ドゥドゥーは説得しようとしましたが、王の決意は揺るぎませんでした。
    「俺はお前の望み通りに結婚した。お前は俺の願いを叶えてくれないのか……?」
    従者は答えられませんでした。ディミトリは気持ちにけじめをつけたい、だから、と、スプーンを落とし従者の服を握り締めました。従者もまた、主人に
    熱い気持ちを押し隠していました。観念した従者はその願いを叶える事にしました。
    甘い言葉も悲しさの共有も明日には何事も無かったように振る舞わないといけないことが辛く、ドゥドゥーはせめてよすがになる何かを、と思いましたが、今何を囁いても言い訳のように思えて言葉は欲望に乗せて主人の体に打ち込みました。
    ディミトリは従者の全てを飲み込み、飲み干し、少し昔話をした後王の寝所に戻って行きました。
    次の日からはまた何も無かったように主人と従者の関係が静かに続きました。
    しばらくして王妃の懐妊が報じられました。貴族たちは新しい血統の誕生を待ちわび、城下はお祝いの空気で立ち込めていました。
    ドゥドゥーも、例外ではありませんでした。紅茶をそそぎながらおめでとうございます陛下と声をかけると2人きりの時はディミトリと返せと言っているだろうと苦笑いをしていました。
    ある日ついに王妃が産気づきました。城中が緊張に包まれて物音ひとつせず誰も住んでいないかのような静寂に包まれていました。紋章の力が母体を傷つけないよう国中の産婆と多くの下女を待機させながら執り行われました。
    ドゥドゥーも生まれる子供に贈る服を縫いながら待ちました。

    やがて高い産声と、少しして絹を裂くような悲鳴が聞こえてきました。ドゥドゥーはただならぬ気配に椅子から立ち上がりました。駆けつけなくてはと強く思えば思うほどどういう訳か足が動きませんでした。

    ドゥドゥーが自室の扉の前で佇んでいると1人分の足音が近づいてくるのが分かりました。昔からよく知っている足音でした。

    「すまない、手が塞がっていて。開けてくれるか?」
    相変わらず動かない足を無視してドゥドゥーは上体だけ伸ばして取手に手をかけました。
    開いた扉の向こう側では王がたたずみその両手には先ほど生まれたばかりであろう赤子が清潔な布に包まれていました。
    「……一番にお前に見せたかった」
    王は愛おしそうに微笑むと赤子の顔にかかる布をめくりました。その髪は、肌は、従者と同じ色をしていました。
    「ドゥドゥー、俺たちの子だ」
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