【過ちの始まり】 鷹見、銀星
【side.銀星】
勉強熱心で。真面目で。優しくて
皆んなから好かれ、お手本みたいな奴
それが俺の彼を見た時の第一印象
多分そう言う人は。親から沢山の愛情を受け優しい子に育ったんだろう
だから、その例に漏れず彼の事もそう思っていた
思って。居たんだ
「銀星…だっけ?」
たじろぐ俺と、それを見て何事も無いかのように呟く彼
ふわりと煙が上がるソレは。学校に居たらまず見かける事はないもの
俺はその日
彼の闇の部分に触れてしまった
何をするのも億劫だった
特に楽しくもない学校。女子には必要以上に迫られ「思ってたのと違う」と言われ勝手に幻滅される
俺はただ何事も無く過ごしたいだけだ。目立たずひっそりと生きたい
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