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    nmc29bananaxxx

    @nmc29bananaxxx

    君と篤に飢えた妖怪
    なんでも食べる
    絵とSSS無節操にぽいぽいする

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    nmc29bananaxxx

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    事後

    いいこと知った「ッてえ」
     皮膚が引き攣れるような痛みを覚え、首を捻って鎖骨の下辺りを見る。案の定、そこは薄っすらと出血した痕があり、歯型もくっきりと残っていた。
     何が楽しいのか、君島はコトのたびにこうして俺に噛みついたり傷をつけたがったりする。どれも数日もすれば消えるようなものだから今更どうするつもりもないが、普段澄ました顔をしている男がこんな動物じみたマーキング行為に執着しているのは面白い。
    「私は仕事なので、もう行きますね。遠野くんは大学ですか」
    「んー、午後からだから一回家帰るかな」
    「そうですか。では出る前に適当に片付けておいてください」
     二人とも朝から何をやっているんだと笑ってしまうが、先ほどまでの情事の気配など欠片も見せず、君島はいつも通りの声で告げると剥き出しの背中を向けた。ベッドから抜け出した背筋は姿勢良く伸びているものの、全裸というのはどんな人間でも間抜けなものだ。
     綺麗に筋肉がついた背中からきゅっと引き締まった腰のラインは、いつ見ても見事だと思う。そしてその下にある小さな尻。割れ目の付け根の窪みに、ほんの悪戯心で指を這わせた。
    「っひぁあああっ⁉︎」
     ヤってたときよりデカいんじゃないかという大声をあげて、君島は膝から崩れ落ちた。こっちがびっくりする。
    「ちょっと、何するんですか!」
    「いや、俺もビビった。お前声デケェからさあ」
    「アナタが変なところ、触るからでしょう!」
     さっきまでもっととんでもないところを触ったり触られたりしてたんだがな、と思ったが、そんなことを言ったら余計うるさくなるから黙っておく。鳥肌が立った腕を摩りながらぎゃあぎゃあと騒ぐ君島を無視して、俺は再び布団に潜り込んだ。弱点を一つ知った一日の始まりは、気分が良い。

    End.
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    nmc29bananaxxx

    MEMO📕のアレ 月+篤 ちょっと🗼🗼匂わせ
    さして興味はない、が 目当ての本を無事購入し、越知は都内の街並みを歩いていた。ふと、特大広告が目に留まる。
    (君島か)
     近頃の君島は芸能人としての人気がますます高まっているようで、そこかしこで彼の姿を見かけるのだ。相変わらず活躍しているようで何よりだと思いながら、スマートフォンを取り出してカメラを起動させた。
    (……悪くない)
     人が写り込むことも、光の反射が入ることもなく、なかなか良い写真が撮れたのではないか。だからと言ってどうということもないが。スマートフォンをポケットにしまい、また足を進めるとカフェが目に入った。少し休憩でもするかと、店内に入りコーヒーを注文する。
     一息ついたところで、先ほど撮った写真を思い出した越知は再びスマートフォンを手にし、トークアプリを起動させた。通知の一番上にあるトーク画面に、写真を送信する。ほどなくして『新しいCMのやつですね!めっちゃかっこいいです!』という返信と、キラキラと目を輝かせるうさいぬのスタンプが送られてきた。越知はこうして、君島を慕う後輩のためにときどき写真を送ることがある。そのたびに良いリアクションを返してくれるから、口角も上がってしまうというものだ(喩えそれが誰にも気づかれない程度だとしても)。
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