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    nmc29bananaxxx

    @nmc29bananaxxx

    君と篤に飢えた妖怪
    なんでも食べる
    絵とSSS無節操にぽいぽいする

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    nmc29bananaxxx

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    旅先でイチャつく君篤

    Bonnes vacances「……すげえ」
     本日の宿であるヴィラに到着すると、遠野はあんぐりと口を開けて絶句した。久々にまとまったオフが取れたという君島に誘われて、二人でリゾート地に赴いたのだ。五つ星であるこのホテルの客室の中でも最高級のヴィラスイートは、リビングからエメラルドグリーンの海とプライベートプールが見渡せた。
    「プールの隣には露天風呂があります。この辺りで天然温泉は珍しいんですよ」
    「ていうか、広すぎねえ……?」
    「まあ、ご家族で泊まっていただけるような広さではありますね」
     たった二人で泊まるには広すぎる間取りに、贅を極めた部屋の造り。都会の喧騒から離れ、他人の気配を感じさせない空間はどこか開放的な気分にさせる。
    「気に入りましたか?」
     一通り部屋の探索を終えた遠野に君島が問う。天気は快晴、今すぐプールに飛び込んでも気持ち良いだろう。
    「んー……部屋もいいけど」
    「けど?」
    「単純にお前と二人きりなの久しぶりだから嬉しい、かも」
     予想外の言葉に、君島はぴたりと動きを止めた。むず痒い沈黙の合間をすり抜けるように、外から吹き込んだ風がそよそよと遠野の髪を揺らす。
    「……」
    「おい、引っ張んなって」
     やっと動き出したかと思いきや、君島は遠野の手首を掴んでぐいぐいとベッドルームへと連れて行く。キングサイズのベッドに押し倒された遠野は、君島を見上げて笑った。
    「何、すんの」
    二人きり、ですからね」
    「まだ昼だぞ」
    「時間は沢山ありますから」
     二つあるベッドルームも、結局は片方しか使わないのだろう。勿体無いがまあいいかと思いながら、遠野は覆い被さってきた背中を抱き寄せた。

    End.
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    nmc29bananaxxx

    MEMO📕のアレ 月+篤 ちょっと🗼🗼匂わせ
    さして興味はない、が 目当ての本を無事購入し、越知は都内の街並みを歩いていた。ふと、特大広告が目に留まる。
    (君島か)
     近頃の君島は芸能人としての人気がますます高まっているようで、そこかしこで彼の姿を見かけるのだ。相変わらず活躍しているようで何よりだと思いながら、スマートフォンを取り出してカメラを起動させた。
    (……悪くない)
     人が写り込むことも、光の反射が入ることもなく、なかなか良い写真が撮れたのではないか。だからと言ってどうということもないが。スマートフォンをポケットにしまい、また足を進めるとカフェが目に入った。少し休憩でもするかと、店内に入りコーヒーを注文する。
     一息ついたところで、先ほど撮った写真を思い出した越知は再びスマートフォンを手にし、トークアプリを起動させた。通知の一番上にあるトーク画面に、写真を送信する。ほどなくして『新しいCMのやつですね!めっちゃかっこいいです!』という返信と、キラキラと目を輝かせるうさいぬのスタンプが送られてきた。越知はこうして、君島を慕う後輩のためにときどき写真を送ることがある。そのたびに良いリアクションを返してくれるから、口角も上がってしまうというものだ(喩えそれが誰にも気づかれない程度だとしても)。
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