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    nmc29bananaxxx

    @nmc29bananaxxx

    君と篤に飢えた妖怪
    なんでも食べる
    絵とSSS無節操にぽいぽいする

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    nmc29bananaxxx

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    曲種+ちょっと篤

    油断も隙もない「竜次」
     種ヶ島が甘く呼び、肩に触れる。これは恋人としてのスキンシップを取りたい、という合図だ。勿論それは大曲にとっても吝かではないが、問題はここが彼と遠野の相部屋だということだ。
    「……アイツ、戻ってくんじゃねえの」
    篤京アツ?ああ、君島サンサンとこ行ってくる言うてたから、しばらく帰ってきいひんよ」
    「でもよ」
    「何、そんなエッチなこと期待しとったん?」
     いたずらっぽく片目を瞑る種ヶ島に、大曲は盛大なため息をついた。
    「アホか」
    「ははっ、冗談冗談。ちょっとイチャイチャしたいだけ……あかん?」
     この上目遣いに弱いのだ。それを彼も知っている。わかった上で、互いにこの駆け引きを楽しんでいるのだ。
    「ったく……」
     軽く唇に触れると、それだけで嬉しそうに目許を緩ませる表情に胸が高鳴る。そのまま何度か柔らかい感触を味わっていると、向こうから舌先で唇の間をつつかれた。
    「ん……ッ」
     誘われるがままに舌を絡ませ、時折ちゅっ、と吸う。粘膜を擦り合わせる感覚はじわじわと熱を生み出す。傷んだ銀髪を撫でてやると、種ヶ島の両手が大曲の頬に添えられた。
    「ぁ、なんか、ヤバい、かも」
     引き寄せられ、二人諸共ベッドに倒れ込む。見下ろした双眸は僅かに潤んでいた。
    「ちょっとじゃ済まねーじゃねえか」
    「竜次だって」
     膝で下肢の中心をぐりぐりとやられ、小さく呻く。流石にまずいが、もう少しだけ、と再び顔を近づけた瞬間。
    「……」
    「……」
     ドアが開いた音がし、反射的に目を向けた先に遠野がいた。ぎろりと睨む眼光は鋭い。どかどかと足音を立てて、サイドテーブルに置いてあったスマートフォンを引ったくる。
    「……テメェら、俺のベッド使ったらタダじゃおかねえからな」
    「それはないから安心してや☆」
     地を這うような声にもあっけらかんと答える種ヶ島に、大曲は頭を抱えた。遠野が出ていき、妙な空気が漂う。
    「いやー、びっくりしたなあ。……続き、する?」
    「しねえし、修二オメーどんなメンタルしてんだよ」
     終わりだ、と手を引っ張って起こすと、えーと言いながら抱きついてくる。全くとんでもない男だと思いながらも、大曲はその背中に腕を回したのだった。

    End.
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