あたりまえ。「今日はここまで、各自しっかり復習するように」
トレインの静かな宣言とともに本日の授業が終わり、僕は小さくあくびをした。
やっぱり生身で受ける授業は面倒。
それが例え運動でない座学であっても、疲れるものは疲れる。
早く用事を終わらせて帰りたい。
脳内で管を巻いていると、隣で、
「お前が実技以外の授業を生身で受けてるとはな」
と、レオナ氏が緑色の目を細めた。
「それ実技以外大体寝てるレオナ氏が言います?」
「この授業は起きてただろ。いいんだぜ?褒めてくれても」
「あー、はいはい。眠たいのに頑張って起きててねこたんすごいね」
「……にゃあ」
その返しは想定してない。
僕は堪えきれずに吹き出した。
「んっふ……ふひひ、ひっ……くっそ……!」
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