書きたいところだけ書いた玖エイ気持ちが悪い。これは胃や食道、喉の奥から警告を鳴らしてせりあがってくるような『吐く』ことで解決するものではない。胃よりも下、理科の教科書で見たぐにゃぐにゃ曲がったりぼこぼこした形の腸のあたり。食あたりも病気の気配も無かったのに『ソレ』突然現れた。
最初に気がついたのは屋敷内でみんなと談笑している時。昨日は寝るのが少し遅かったから、運動とかしてないかも、とありきたりな原因を上げていき「気をつけてね」の言葉で閉められた。
それから日に当てられた廊下に出て明日以降のスケジュールを頭に貼り出した瞬間。ソレが、違和感が自分の意思とは別のものであると主張してくる。深呼吸しても目を閉じても気を紛らわせようと思考を捻らせても、意識が腹の中がグルグル掻き乱されていく感覚は抜けない。
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