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    MiX_Rr2274

    @MiX_Rr2274

    青エク、燐廉中心に志摩廉造に狂っています

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    MiX_Rr2274

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    モブ女性さん目線です。りんれんだけどしまちゃん出てきません。成人済み設定です。

    クリスマスイブのモブ目線りんれん私の職業はフレグランスアドバイザーだ。香水専門店で御客様にぴったりの香水を選び、販売する。
    今日は十二月二十四日、クリスマスイブ。もう三年は恋人の居ない私にとって無縁の二日間ではあるが、こうも目の前で〇〇ちゃんこの香り好き?〇〇くんはこれ似合うよ……等々イチャイチャされると若干、本当若干悔しくなる。嘘、悔しくない、クソッ。
    体の前に手を組み、いらっしゃいませ……と囁きながら立っていると店の出入り口の自動ドアが開いた。入店したのは黒髪の青年、歳は私と近いがきっと年下……二十一かそこらだろうか。香水初心者なのか店に入った途端立ち止まり、寒さで赤くなった頬に、指先を擦りながら1番近くにあった棚に向かった。少し悩んでいたら話しかけてみようか。

    「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
    十分程経っただろうか、青年はスマホとにらめっこしながら商品を手に取って首を傾げてから戻すを繰り返していた。やっぱり初心者なのね……かわいいね……なんて思いながら話しかけた途端ふぉ!?と小さく声を出して、あ、ぁ……えと……とスマホを操作している。
    「あの、この……これ、この香水……どこに……あり……ますか……」
    画面に映されていたのは右側の棚にある商品、ここは左側、見つからないよね青年……
    「はい、こちらにございますよ。……テイスティングされますか?」
    「あっ、はいっ……!」
    テイスティング用の紙に香水を振り手渡すと、あ、あざす……!と私から受け取り恐る恐る鼻を近づける。どうだい青年はじめての香水は。それ、いい匂いだよね。私も好きよ!なんて思いながらにこやかに彼の感想を待った。
    「……あいつ、これが好きなんだ……」
    …………ん?お?アイツ?君の好みではなく?一生懸命調べて来店したのではなく?誰かの好み?
    私は完全に理解した。今日はクリスマスイブ、明日はクリスマスだ。つまり“そういうこと”だ。プレゼントなんだね?そうかそうかはじめての香水を彼女にあげるわけだ、背伸びしたのだねそうかそうかかわいいね〜!!
    「こちら、とても人気のある商品となっております。女性でも付けやすい香りになっておりまして……」
    「お、男でもいけますか!!」
    「え、えぇお使いいただけますよ?」
    勢いに任せて発せられた言葉に少し驚くと、あっ声……デカい……サーセン……と体小さくした。
    「あの、相手男……で……ふ、服とかアクセサリーってメンズレディースって決まってるじゃないですか?俺……香水とかはじめてで……なんも判んなくて……へへ、すんません……」
    「……プレゼントですか?」
    「あっ、はい、あの、友達……にプレゼント……です、あの、これください。」
    かしこまりました。返事をして商品を受け取る。綺麗にプレゼント用のラッピングをしてから紙袋に入れた。
    「もしよろしければ……」
    「……?はい」
    「こちらの試供品、入れさせていただいてもよろしいですか?」
    八mlの小さな試供品、首を傾げる青年に言葉を付け足した。
    「香水には、ペアリングと言って二、三種類重ね付けして香りをいつもと変えて楽しむことを推奨するものもございます。……他にも例えば二人でペアリングの香水を片方ずつ付け、二人で一つの香りにする……なんて楽しみ方もあるんです。この二つの香水はペアリングに最適です。ぜひ、試してみてくださいね。」
    “香水のつけかた”の見出しがついた用紙と共に紙袋に入れるとありがとうございます!と嬉しそうに青年は笑った。
    私から紙袋を受け取った彼は私に頭を下げてから、満面の笑みで袋の中を覗きながら店を去った。
    あ〜私、絶対良い事したわ。明日は“友達”の“彼”と遊ぶんだね。楽しむんだぞ。……仕事終わったらケーキ買うか……今日くらいはビール、いや、スーパーでシャンパンとか買っちゃお。
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    MiX_Rr2274

    CAN’T MAKEますさんのイラストからみょーんって広げた廉造くんが独白する系燐廉解釈小説です。物語というよりこういう解釈だよっていう…このシーンの心の内はこれなんじゃね?という解釈という名沢山の枝分かれした分岐のうちの1つの話をしています。一応いつも書いているものとは違うやつ…多分…難しすぎた。大謝罪土下座
    ますさんイラストから得たやつ坊が言うサタンを倒すという夢を、漠然と聞いていた。バカにする訳でもなく単語を耳に入れているだけ。ただ、何故そんなにもこの場に執着するんだろうと疑問には思ったが、自分の中で答えが出なかったので諦めた。
    正十字学園に入学してすぐ、同じ塾生の奥村燐が坊と同じ夢を公言した。立場上、塾生の個人情報を少し頭に入れていたので彼の正体を知っている。その上で俺はへぇ親を殺したいんだ、と受け取った。
    俺は親を殺したいと思ったことがない。だから面白いなと、なんでそういった考えになったのだろうと不思議で、友達になってみようと近付いた。
    奥村くんは明るい人間だった。家族を大切にする彼は友人も大切にする人間で、きっとサタンなんかを親に持たなければもっと普通の楽しい人生を送っていたのだろう。そこであぁ生まれてこの方迷惑を被っているから殺したいのかと妙に腑に落ちた。
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