勉強のやる気が起こらない波瑠エマ🦉どうしよう……
🦩波瑠、元気ないね。何か悩み事?
🦉その……。最近、勉強のやる気が出ないんだ……
🦩ええっ!?
🦉机に座ってても、なんかボーッとしちゃうっていうか……。全然宿題が進まないんだよー……。
🦩波瑠にもそんなことあるんだね……。
🦉……たぶん、エマと行ったアイスクリーム屋さんが原因かなって思うんだ……(モゴモゴ)。
🦩えっ。それって、先週学校帰りに寄ったところ?
🦉うん……(照)。
🦩も、もしかして私、波瑠の勉強邪魔してたかな……?寄り道、誘わないほうがよかった?
🦉っ! ごめん、違う、そうじゃなくて……!
あの日さ、二人ですっごいたくさんのアイス、買ったよね……。(うれしそうに)
🦩! うんうん。波瑠の好きなななダズ?の色に合わせようって話したんだよね。
🦉うん、それでアイス、7個も買って……。食べ過ぎて、二人で気持ち悪くなったよね。
エマが胃薬持ってなかったら、大変なことになってたよ。
🦩あれはお姉ちゃんが、常備薬はきちんと持っておきなさーいってうるさいからだよ~。
🦉ふふ。
なんか、そういうやりとりがさ……。なんていうのかな。
私、友達と一緒に、寄り道とか、買い食いとか、したことなくて……。
そういうのって、アニメかマンガの世界だと思ってたから……。
エマと、一緒にアイス食べて、くだらないことで笑って、放課後過ごせたの、すっごく、楽しかったんだ……。
🦩!! 波瑠……。
私も、!すっごく楽しかったよ!
🦉ありがとう。
でも、その時の寄り道が楽しすぎて……。
それから、数学の教科書見てるときも、頭の中に、エマと喋ったこととか、食べたアイスの味とかが、何度も出てきて……。
あーあ、こんな問題解いてるより、エマと遊ぶほうがずっと楽しいのになぁ。って思っちゃってさ……。
勉強、全然集中できないんだよね……。
ちょっと、変だよね……。
🦩……ううん、全然、変なんかじゃないよ……!(上ずった声で)
🦉そう……?
🦩……私だって、勉強してるとき、波瑠のこと思い出したりするし……!
🦉そうなの?
🦩あ、え、えっと、あのとき喋った話面白かったなーとか、また遊びにいきたいなとか!
ほら、と、友達と一緒に遊んだ思い出って、とっても大事だから……!
色々思い出してると、勉強とかどうでもよくなっちゃうんだよね! あはは……。
🦉エマも、そうなんだ。……よかった。
🦩……波瑠はさ、いつも勉強すごく頑張ってるでしょ。だからちょっとくらい休んだっていいんじゃないかな。
🦉そうかなぁ……。
でも、このままずっとやる気が出ないままだったら、まずいよ……。
私、勉強くらいしか取り柄ないのに……。
🦩じゃあ……また来週も寄り道しようよ!
🦉えっ……?
🦩来週また遊べる!って思ったら、それまで頑張ろうって思えるんじゃないかな。
思い出の中で遊ぶより、現実の私と遊ぶほうがずっと楽しいよ!
🦉そっか……現実が楽しくないなら、現実を楽しくすればいいってこと……?
た、確かに……!エマ、天才……?
あ、そうだ、あのさ……来週、また行くなら……。
🦩んー?
🦉今度は、たこ焼きが食べたいな、なんて……。
🦩たこ焼き~!いいアイデアだね!行こう行こう!
確か友達が、駅前のたこ焼きがとってもおいしいって言ってたの。そこでいいかな?
🦉!! うん、じゃあ、そこで……。
🦩決定だね!
じゃあ波瑠、また明日学校でね。
🦉うん。またね……。
🦩あーーっ!すごいこと言っちゃったよー!!
勉強しながら自分のこと思い出してる親友って、やっぱり嫌だったかなぁ……!?
でもでも、波瑠も同じように思ってくれてるんだよね……?
じゃあ、いいのかなぁ……。楽しかったって言ってくれたときの波瑠、すっごくかわいかったなあ……。
ってもう、今日の私、調子に乗りすぎなんだから……!
おわり