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    ZnMyzattakata

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    ZnMyzattakata

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    ※現パロレイフィン。アイドルユニットの一員として活動している二人が、お仕事の一つとして兄弟でラジオをやっているという設定です。
    ※マシュラジみたいなネットラジオ(編集済みの音声)のイメージで書いてます
    ※お便りくださった皆様ありがとうございました!!

    エイムズラジオ~跳ねるようなリズムのメロディ~

    「フィン・エイムズと~!」
    「レイン・エイムズの」

    「「エイムズ・ラジオ」」

    「さあ今日も最後まで楽しくやっていこうね、兄さま」
    「ああ。このラジオはパフォーマンスユニットADORIAのメンバーレイン・エイムズとフィン・エイムズの兄弟が送る"音で貫く""音で癒す"スペシャルラジオだ。番組へのお便りは随時募集しているのでアドラレディオ、アットマークシーオー、ドットイーエスティ―にどしどし送ってくれ」
    「5回目ともなると兄さまの前口上も大分スムーズだね」
    「そうか?」
    「初回なんて凄かったよ?アドレスが言いにくくて眉間に皺が4本も寄ってたんだから」
    「よんほん、だと?」
    「うん。よんほん」
    「そうだったのか……今日は?」
    「2本」
    「上等だな」
    「そうだね。このまま皺が寄らなくなったらただでさえ増え続けてる兄さまのファンがもっと増えちゃうかもね?」
    「確かに最近ライブ中に名前を叫ばれることが増えたような気がするな……」
    「ような!?すっごく増えてるよ!?うちわの数だってすごいんだから!!まあ、確かにみんな"兄さまー!!"呼びだけど」
    「……気にかけて貰えるのはありがてえな」
    「ははっ、兄さま嬉しそう。……まあ、兄さまは"僕の"兄さまだし。これからも僕だけの兄さまでいてほしいから……これ以上人気が出ちゃうと、ちょっと寂しいかもな」

    (ガタンと何かが勢いよく倒れた音がする)

    「っ!?フィン?」
    「なーんてね。冗談だよ」
    「フィン、今のはどういう」
    「それじゃ最初のコーナーに参りましょー!」
    「おい、まだ話は終わって」

    ~効果音♪~

    『エイムズ兄弟、これ食べて~!!』

    「ということで、最初のコーナーはこちらです」
    「……。」
    「何だか兄さまが色々話したそうだったけれど、進行に支障が出てしまいそうなのでちょっと交渉して静かにしてもらいました」
    「……。」
    「ちょっと、カルドさ……えっと、ディレクターさんが何だかすごい目で僕の方を見ているのですが気にせず続けようと思います。もう、家に帰ったらちょっとばかし兄さまの言うこと聞いてあげる約束しただけなんだけどなあ」
    「……早く帰りてえ」
    「マイク乗ってるからね!!……さて、気を取り直していきましょう。今回僕らが食べる物は……あっ、スタッフさん有難うございます」
    「今回は随分と多いな」
    「わあ!?ラジオブースがいっぱいになっちゃった」
    「最後の晩餐みてぇだな」
    「不吉!!まだこのラジオ終わらないよ!?」
    「あと何だこれは。ほとんどコイツが場所とってるじゃねえか」
    「本当だね……なんだろこの、細長くて白い……野菜?束になってる」
    「あー、これだな。大鰐温泉もやし」
    「もやしなの!?これが!?」
    「フィンの上腕くらいの長さがあるな」
    「何その例え怖っ……ええと。頂いたお便りを読みますね」
    「頼んだ」
    「ラジオネーム、雪だるまの巨匠さんからのお便りです」

    『こんにちは!私が2人に食べてほしいものは、大鰐温泉もやしです!長さが30cmあるんですけど、しゃきしゃきしてて香りもよくてめちゃくちゃ美味しいです!2人とも、もやしが好きって聞いたのでぜひ食べてみて欲しいです!』

    「僕たちがもやし好きなこと、覚えててくれてありがとうございます!」
    「1回目のラジオで言ったことをよく覚えていたな」
    「ね。嬉しいねえ。こんなもやしがあるってこと知らなかったよ。いつもスーパーの雪国もやしだし……」
    「冷蔵庫の上から下まで全部雪国もやしだからな」
    「みっちみちだよね。初めてうちに来た時ドット君が絶句してたなあ」
    「最近はオレもフィンも料理にはまって、多少は違う食材も増えてきたが」
    「しまった、話がそれちゃったね。ええと今回は食材の良さを味わってもらうためにシンプルにもやしナムルにしましたということで。今スタッフさんが調理済みのを持ってきてくれ、うわー!!」
    「うおっ」
    「や、やきそば!?」
    「見た目は完全に麺類のそれだな」
    「この凄さ、音だけだと伝わらないよねえ。みんなもよかったら調べてみてね!きっとビックリするから」
    「ともかく食ってみるか」
    「実食~!」

    (急に音声がきれる)

    「すごい!歯ごたえがいつものもやしと違う!!すっごくシャキシャキしてる!
    美味しい~!!」

    (再びぶっつり音声が途切れる)

    「ふう、ご馳走様でした!」
    「満足感もあって旨かったな」
    「そういや兄さま、さっきからずっとスタッフさんにハンドサイン出してたけど、あれなんだったの?」
    「お前が気にすることじゃない」
    「えー、なんだよ教えてくれてもいいじゃん。兄さまのケチ」

    (別撮り音声)
    【ぴんぽんぱんぽん。レインです。フィンの咀嚼音は全てカットさせて貰った。切り抜きがASMRとして拡散する予感がしたからな。悪いがこの心地よい音はオレだけが楽しませて貰う。どうしても聞きてえというやつは……ライブに来い】


    「もやしのお次は……チョコレートだって!」
    「では次のお便りはオレが読もう。ラジオネーム白熊さん、ありがとう」

    『「北斗七星」っていう星の抹茶のチョコレートがすごく美味しかったから是非食べてみてほしいです~冬季限定なのでまた頼もうか悩み中…』

    「とのことだ。確かに鮮やかな緑色をしているな。綺麗だ」
    「良い香りがするね。いただきま……っ、ん~~っ!?」
    「どうしたフィン」
    「ん!ん!!」
    「早くオレも食べろと?……ん。ああ……なるほどな。これは美味い」
    「すっごく美味しいね!?僕こんなチョコレート初めて食べたよ!」
    「苦味と甘みのバランスが丁度いいな。口の中を抜ける風味も上品で落ち着く。自分へのご褒美として買うのにぴったりだろうな」
    「僕、もう一個もらっちゃおうかなーなんて……」
    「気に入ったのか?」
    「うん。ついつい手が伸びちゃうよ」
    「そうか……」
    「兄さまはもういいの?……ねえ、何で急に携帯いじりだしたの?」
    「これでよし、と」
    「いや待って何が良しなの!?」
    「お前はただ待っていればいい……あ、だが冷蔵庫は空けておかねえとな。フィン、帰ったらもやしの整理するぞ」
    「いやホントに何をしたの兄さま!?コエ―!!」

    (カットが入る)

    「スタッフさんごめんなさい!あと一品ありましたね!えっと、溶けちゃうからもう食べ始めないと駄目だ、って……溶ける?」
    「この妙にでけえ蓋が被せられたやつか」
    「蓋、というよりもバケツをさかさまにして被せてるって言う方が伝わりそうだな……大きすぎない?」
    「フィンのデコルテから骨盤辺りまでくらいの高さがあるな」
    「だからその妙な例え何!?リスナーさんには伝わらないよ!?」
    「お便りはどれだ」
    「あ、これこれ、これだね。ラジオネーム、エイムズ尊いうさぎさん」

    『フィンくん、レインくんこんにちは』

    「こんにちは~」
    「こんにちは」

    『お二人に食べて欲しいのはジャンボパフェです。ふたりで食べてほしいです。特に、ジャンボパフェ前にしたフィンくんのツッコミが楽しみです』

    「ってことは、つまりこれ……パフェなのおおおお!?」
    「らしいな」
    「これパフェのサイズじゃないよ!?マッシュ君のダンベルくらいのサイズあるんだよ?」
    「蓋を開けてみないとわからねえだろ。偶々ちょうどいい大きさの蓋が無くてこうなっている可能性だってある」
    「そ、そうだね……。じゃ、いきます!!オープン!!!」

    「おー…」
    「っ、いやデカっっっっ!?!?!?これは人間が食べていいもの!?」
    「一人で食べきるやつもいるらしいぞ」
    「こええええええええ!!!!一人で!?これを!?アイスいくつ乗っていると思ってるの!?お腹ひえちゃうよ!!!」
    「見ず知らずの人間の腹具合を慮るお前のやさしさに涙が出てきた」
    「えっ、ほんとに泣いてる。なんで。パフェより兄さまの方が怖い」

    (カット)

    「では今日何回目の気を取り直してか分かりませんが!気を取り直して食べていこうと思います!」
    「パフェのスプーン、長えな」
    「しかもこのバケツみたいなサイズのパフェ専用だからね。菜箸くらいあるね。っと、アイス掬えるかな」
    「バニラアイスとキャラメルアイス、ピーカンナッツにバナナとチョコレートソースか。キャラメリゼまでしてあるのは洒落てんな」
    「あ!兄さまこのウエハース兎の形だよ!!」
    「うさ、ぎ……!?」
    「兄さまの目が物凄く光ってる。ライブのMC中もいつもこうだったらいいのに」
    「……食えねえ。持って帰る」
    「持って帰れないよ!!ふにゃふにゃになっちゃうよ!!てかもうなりかけてるし、食べて!!!……おっ、アイスの下からパンナコッタが出てきた」

    (しばらく美味しそうに食べ進める音が聞こえる)

    「一生分の生クリーム食べてる気がする……でも美味ひい」
    「はあ。慌てて食べなくていい。生クリームついてんぞ」
    「へ?どこどこ?」
    「ここだ」

    (ガチャリと何かぶつかる音と声にならないフィンの悲鳴)

    「~~~ねえっっ!!!兄さま!!!」
    「生クリームを取ってやったんじゃねえか」
    「ほら!!カルドさんが向こうで手でバツ作ってるよ!!!そういうのダメだって!!!」
    「ちっ」
    「そういうのは家帰ってからね!!!家帰ったらいくらでもしていいから!!」
    「またバツ出されてんぞ」

    (カット)

    「さて、美味しいパフェでお腹が満たされたところでふつおたに参りましょう」
    「なんだかんだ食いきれたな」
    「さっきスタッフさん達が小声で"流石男子高校生"って言ってたよ」
    「フィンのためならオレは老人になってもデカ盛りパフェを食ってやる」
    「その熱意はぜひ別のところで使ってよね。……お!ふつおたも食べ物のお話だ」
    「読んでくれるか」
    「もちろん!ラジオネーム、ハリオンさんからのお便りです」

    『最近、新発売されたグミのエナジードリンク味にハマりました!お二人は、好きなお菓子ありますか?あったら、好きな理由とかも教えて欲しいです!いつも素敵なパフォーマンスに元気をもらっています!これからも応援しています!』

    「元気をもらってるだなんて嬉しい!いつも応援有難うございます」
    「こちらの方が元気をもらったな。応援感謝する」
    「それで、ええと好きなお菓子、だっけ?兄さま何かある?」
    「半月」
    「お菓子というか、うさぎだねえ」
    「マイメロの棒付きチョコ」
    「それもうさぎだねえ」
    「フィンは何かねえのか?」
    「えー僕?僕なんでも美味しいって思うタイプだからなあ。マッシュ君にもらうシュークリームも、レモンちゃんがおすすめしてくれるキャンディも、ドット君のくれるお茶菓子のクッキーも、ランス君のくれるアンナちゃんの顔がプリントされたマカロンも全部好きだし……」
    「大人になったな、フィン……」
    「だから何でここで泣くの!?弟が年齢相応の交友関係を築けているだけで泣かないで!!」
    (鼻を啜る音)
    「もう!!ほら鼻かんで!はいチーン……あっ、カルドさんこれはダメですか?ギリギリセーフ?はあ、良かった」
    「すまねえ」
    「しっかりしてよ。いつもの兄さまはどこ行っちゃったの。……あっ!思い出した」
    「どうした?」
    「僕、あれが好きだな。金平糖」
    「金平糖……」
    「昔兄さまがくれたんだ。あの、リスナーさんの中には知っている人もいると思うんだけど僕らのうちっていわゆる貧乏ってやつで。あんまりお金がなくて、小さい頃はチョコとかクッキーとか、そういうお菓子を食べれたことがほとんどなかったんだ。パン屋さんでもらうパンの耳が贅沢なデザート!……ってくらい」
    「そうだったな」
    「ちょうど兄さまが子役で活躍し始めた頃だったかな。兄さまとは離れ離れで、出来損ないの僕は当時色んな大人から怒られてて。もうどこにも居場所なんてないって。お先真っ暗だって、本気で思い込んでた」
    「……。」
    「そしたらある日、偶々家に帰ってきた兄さまが僕に言ったんだ。"フィンにお星さまをくれてやる"って。最初は何言ってんだよって。仕事が忙しすぎてとうとうおかしなことを言い出したんじゃないかって思ったくらいだった。そうしたらね、兄さま……僕の掌いっぱいに、色とりどりの金平糖をくれたんだ。窓から入る光が反射してきらきらして、本当にお星さまみたいに輝いてて。目の前にはもっときらきらする兄さまが居て。その時、この世界はまだ捨てたもんじゃないなって思ったんだ。こんな素敵なものを僕も見つけたい、僕も兄さまみたいな綺羅星みたいになりたいって。それからがむしゃらに頑張って、ダンスも歌もやれること全部やって……まあ、それでもまだポンコツだし皆の足を引っ張っちゃう僕だけど、何とかここまで来れました」
    「フィン」
    「兄さまのおかげだよ。だから僕は、金平糖が好きだなと思います。一等大切な思い出のお菓子だから」
    「それを言うならオレもだ」
    「へ?」
    「一度お前の前で倒れたことがあっただろ」
    「ああ!あの時だね……。こっちの方が心臓止まるかと思ったよ。過労だったんだよね」
    「そうだ。デビュー直後で碌に眠らず分刻みで仕事仕事……それが芸能界の常だと言われりゃあそれはそうなんだろうが、当時のオレはとっくに限界を迎えていたと思う。金を十分稼いでフィンが困らねえくらいになったら、オレはもうそのまま死んでも構わないと思っていた」
    「そんなこと考えてたの……」
    「当時はな。あの日が最期になると思っていた。多分次目を閉じたらオレはもう二度と目覚めることは無いんだろうなと思って……最後にお前に一目会いたいと思って家を訪ねた」
    「僕も覚えてるよ。亡霊みたいに突っ立った兄さまが玄関先にいてさ。目の下はすっごい隈でふらふらしてて。ご飯食べた?って聞いたらなんも食べてねえとか言うから、僕何か食べる物をあげなきゃって焦ったんだ」
    「そして、オレにくれたな。金平糖を」
    「うん。ちょうどスーパーで昔兄さまがくれたのとおんなじ物が売ってるのを見つけて勢いで買っちゃったのを……それだけを持ってたんだ。だから"疲れた時にはとにかく甘い物!"って、兄さまに食べさせたんだ」
    「そんなお前を見たら、まだ死ねねえなって思えたんだ。そうして今のオレがいる。フィンが、オレを生かしてくれた」
    「そんな、今まで一言も」
    「こんなものはただの重荷だ、お前が知る必要はねえだろ」
    「そんなことないよ。僕、兄さまの言葉が聞けて……嬉しかったよ」
    「そうか……」
    「あっ、兄さまもしかしてまた涙ぐんでる?」
    「?」
    「ほら、だってここに……うひゃあ!!ちょ、急に擽らないでっ…あははは!ひいっ、そこ、そこ駄目っ…!!!」
    「ここか?ここがいいのか??」
    「ひーーーっ!!っははははは、も、無理!無理だってくすぐらないでえっ…!!ふあ……っ」
    「じゃあここは…っ!?カルドさんどうして止めるんですk」

    (カット)

    (ユニットの最新曲が流れる)

    「はーっ、はーっ、お、お送りしたのは僕らの最新アルバムより『拳一つ』でした」
    「初回限定盤には数量限定で"レインのうさぎ数え歌"が付いてくる……需要があるのかこれは」
    「あるから企画されたんじゃない……?」
    「よくわからねえな……」
    「はあ、お腹痛い……まだあとコーナー2個も残ってるんだよ」
    「誰のせいなんだろうな」
    「誰のせいなんだろうね?……ということで」

    『レインORフィンは○○してそう~!』

    「はい、新コーナーです」
    「何だこれは」
    「僕らに関する偏見を募集して、本当にそうなの?って検証するコーナーだよ」
    「どっかで聞いたことあんな」
    「そうだね。きっと尊敬すべきオマージュ元があるんだよ。僕らのあずかり知らないことだけど。で、今回は1通お便りが届いています」
    「今度はオレが読む。ラジオネーム、あいすくまさんからだ」

    『二人でご飯食べに行ったとき、フィン君が2つのメニューで悩んでたら、レイン君が「オレが食べるからどっちも頼め」って言ってそうです…笑。あと、フィン君はレイン君の兎と戯れる時、めちゃくちゃ話しかけてそうだな~と思います!当たってますか!?』

    「ということだが……まず食事に関しては当たってるな」
    「そうだね。何でわかったんだろう。でもね、オレが頼むからどっちも頼めって聞いてくれる時は良い方なんだ」
    「あ?」
    「うっかり全部美味しそう~なんて言っちゃった日にはノーモーションで"書いてあるメニュー全部くれ"って言い出すからね。兄さまは」
    「お前のためなら店ごと買ってやる」
    「そこまでしなくていいから。本当に。お願い。ランス君が真似しちゃうからアンナちゃんのためにもやめて」
    「?……ランス・クラウンも妹に家を買ってやればいいじゃねえk」
    「はいそこまでーっ!!……で、もう一つが兎に話しかけているか……これは違うかなあ」
    「当たってるぞ」
    「え」
    「当たって、いるぞ」
    「なんでゆっくり言ったの?え、僕喋ってる?」
    「かなり喋ってる」
    「またまた冗談を。ちょっと笑ったりしてる程度だよね」
    「ここに証拠があるが……"ウサオのう~は鰻のう♪ウサオのさ~は魚のさ♪ウサオのお~はお菓子のお♪今日もふわふわ可愛いねえ~♪もっふもっ"」
    「兄さま」
    「おい、何で止めるんだ」
    「何で録音してるのおおお!!あと!!居たなら教えてよ!!!!」
    「すまねえ。可愛くて、つい……」
    「んもおおお!!!!!」

    (カット)

    「すみません。取り乱しました」
    「消された……オレの癒しが………」
    「兄さまには後で代わりの適切な音声を送り付けます」
    「ならいい」
    「立ち直りはやっ!?」
    「では、最後のコーナーだな」

    『エイムズ二人に言って欲しいセリフ~!』

    「はい、こちらはラジオネーム蓮池さんからお便りを頂いています」
    「どうやら学生のようだな」
    「じゃあ読ませてもらいますね」

    『もうすぐ期末試験があるので、お二人に「勉強頑張れ」って言って欲しいです!』

    「おお!もうすぐテスト……ってそんな忙しい時にこのラジオ聴いてて大丈夫?」
    「ためになるように数学の公式を順番に読んでいくか」
    「僕が寝ちゃいそうだから勘弁して。それにしてもテストかあ。いつもマッシュ君と僕とで勉強してるんだけど全然わからなくて、最終的に全部ランス君に教えてもらってるんだよね。勉強って、難しいよね」
    「オレが教えてやるって言ってるだろ」
    「忙しい兄さまの時間を奪うわけにはいかないだろ!?まあ、今は何とかなってるし。もしピンチの時があったらその時は……よろしく」
    「任せておけ」

    「ごほん。えっと、ランス君に教えてもらうとね、絡まっていた紐が解けるみたいにするする~って答えが出てきて、はてなだったところが全部繋がっていってすごいんだ。そうすると、今まで知らなかった世界の姿が見えてきて……今はまだちょっとだけだけど、面白いなって思えるんだ。だから、きっと蓮池さんが今している勉強も人生を楽しくするためにすごく意味があることで、そのために努力している姿はとっても素敵だと思うよ。勉強頑張ってね!」

    「……行動して、事を成せ。そうすれば必ず結果がついてくる。その結果はきっといつかお前を助けるだろう。オレとフィンがそうであったように。……勉強、頑張れ」

    「くっ、兄さまの方がまとまっててカッコいい……何だか負けた気分だ」
    「お前の素直な想いを乗せたエールは心に響く。きっと、オレの言葉に負けなくらい届いてるはずだ」
    「そっか。そうだといいな」
    「ところでオレもお前に言って欲しい言葉がある」
    「へ?なに?」
    「ちょっと耳貸せ」

    (椅子を引く音、衣擦れの音が入る)
    (声にならないフィンの悲鳴、先ほどよりも動揺している)

    「~~~~~っっっ!?は、兄さま、本気で言ってる……?」
    「オレはいつだって本気だが」
    「いやっつ!?でも、こんな、だって、だって……」
    「オレはお前の口から聞きたい」
    「う、あ、えっと……」
    「フィン」
    「~~~~~~~~~~~~ッ!!言う!!言うから!!帰ったら言うから!!」
    「男に二言はねえぞ」
    「分かってるってば!!あああもうほら、とうとうソフィナさ…構成作家さん出てきちゃったじゃん!!超お怒りだよ!!」
    「そりゃあこんだけ台本無視してればな」

    (エンディング音楽が流れ始める、しっとりした二人のデュエットソング)

    「もうどうにでもなれ~~!!という訳で!!皆さん楽しんでいただけたでしょうか!?」
    「オレは帰ってからが楽しみだ」
    「兄さまはもう余計なこと言わないで~~~」
    「ではまた来週も会おう」
    「有難うございました!!!また来週~!」


    ~エンディング~
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