【萩景】幼児化『君に伝えないといけないことがある』
『ヒロが…潜入捜査中にノックとバレた』
『信じてもらえないかもしれないが、自決を計ろうとして組織が開発していた薬を飲んで子どもになってしまった…』
『体に急激な負荷がかかったせいで一時は生死を彷徨ったが、なんとか一命を取りとめた』
『これは極秘案件だが…恋人である萩原に頼みたい』
『暫くの間、ヒロを預かってくれないか』
柔らかな朝陽が差し込むある日、何年も連絡が取れなかった友人から連絡を受け、警察庁の一室へ向かった。
警視庁と隣接している建屋だが、同じ警察と言えど組織が違うため今まで訪れたことはなかった。また、警察庁内では国の機密情報も管理され、一介の警察官が理由もなく足を踏み入れることは許されない。
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