瑞希記憶喪失角ニーゴファンタジー舞台設定
この世界には普通の人間と、魔族って呼ばれる人種がいる。魔族は普通の人間と違って、生まれつき頭に二本の動物を模した角が生えている。それと、魔族は何もない所で火を熾したり物を凍らせたり、科学では説明できない魔法を使う事ができた。しかし魔族は世界の人口の1%にも満たず、人間たちは魔族を捉えて能力の特性を調べるための実験台にしたり能力を悪用したりしていた。
ニーゴ
ニーゴの四人はみんな魔族。みんなそれぞれボクのあしあとイベントで追加されたイラストみたいな角が生えている。瑞希は7歳で他が8歳。ニーゴの四人は魔族の能力を調べる研究施設に他の魔族の人達と一緒に収容されていた。瑞希だけ研究過程で片方の角を折られて小さい頃から片方の角が無い。髪型は、絵名はプロセカの高校生の絵名と同じ長さのショートヘアだけど編み込みはしてない。瑞希は絵名より少し長い桜色のゆるふわヘア。まふゆと奏は小さい頃の髪型(限定髪型)と同じ。4人は年も近いし自由時間になんとなく一緒に時間を過ごしていた。
そんなある日囚われていた魔族達が隙を見て研究施設から逃げ出そうとする。その時に絵名が転んで、それを助け起こしてなんとか逃がした瑞希だけが施設に取り残されてた。絵名、まふゆ、奏は瑞希を助けに戻ろうとしたけど、他の魔族に連れられて遠くの地へ避難させられた。
そして7年後
絵名、奏、まふゆは15歳。大きくなって自分たちだけで暮らせるようになってから、町から町へと転々としながら瑞希の情報を探していた。昔いた施設はとっくに潰れたし全く手掛かりがない状態だけど、瑞希はどこかで生きていると信じて人間から隠れて情報を集めていた。この頃の絵名はボクのあしあとの限定髪型みたいな髪型。まふゆと奏はプロセカのデフォルトと同じ髪型。
ある日絵名がフードを被って角を隠して町へ出かけると、偶然瑞希を見つける。研究施設にいた頃からはすっかり背も髪も伸びていたけど折れた角と桜色の髪と瞳でひと目で瑞希だってわかって、「待って瑞希!」って呼び止めると、「…瑞希って誰?ボクの名前はAmiaだよ」ってハイライトの消えた目で返された。そして瑞希は「人違いじゃないの?」って言ってその場を去った。
名前も性格も違ったし絵名の事も知らない様子だったけど絵名は絶対にあの子が瑞希だって思って、家に帰ってから奏とまふゆに話して3人はAmiaと呼ばれていた魔族の情報をかき集め始めた。
三人で集めた情報によると、この町で一番のお金持ちの人がAmiaという名前の魔族を数年前に高値で買い取ったらしい。魔族の能力を悪用するためにお金持ちの人が魔族を売買するのはよくあることで、瑞希は暴力で服従させられて無理矢理自分の能力を悪用させられていた。記憶が無いのと感情が薄いのは、暴行されて罪のない人を能力で陥れているうちに何しても無駄だからって諦めたから。今は絵名達の事も施設の事も思い出せず、ただ買主からの暴行に耐えながら買主の命令で買主商売の敵の人などを傷つけていた。絵名と出会った時には隠れていたけど体には青あざや火傷や切り傷が沢山ある。
絵名とまふゆと奏は瑞希の現状を知って、瑞希を助けようと決意する。でもお城から瑞希を連れ出す算段はまだ整っていなくて、まふゆと奏が買主の事を調べる間に絵名は瑞希が軟禁されているお城を毎日のように訪れた。瑞希は見張りが傍にいないとお城から出られないが、高い柵で囲われたお城の裏庭に行くことは許してもらえる。そこでなら絵名は瑞希と話すことができた。瑞希は、最初は初対面なのに話しかけてくる絵名を冷たくあしらってたけど、絵名と話したり絵名にリボンをプレゼントされたりするうちにだんだん心を開いていく。
絵名が瑞希と再会して3週間後、漸く瑞希を助け出す算段が整う。魔法の才能があるまふゆと奏がいるから簡単に夜に瑞希が囚われているお城に侵入できて、絵名は地下室に軟禁されている瑞希に手を差し出した。瑞希は絵名と一緒に過ごしているうちに絵名に心を開いてきて、「瑞希を助け出すから」という絵名の言葉を信じてみようと思った。瑞希は誘われるまま絵名の手をとって、お城の外へと逃げ出そうとする。
地下室からお城の出口に向かう途中、お城の見張りに見つかってしまう。タイミング悪くまふゆも奏も他の敵を倒していて傍にいなくて、絵名は瑞希と二人で必死に出口に向かって走る。でもあっという間に追っ手に追いつかれて、追っ手に服を掴まれた絵名は転んでしまう。瑞希は絵名を助け起こそうと後ろを振り返った時、その状況が7年前の施設での出来事と重なった。
瑞希は魔法を使って追っ手を倒し絵名を助け、絵名と一緒にお城から脱出する。追っ手の影が見えなくなった頃、瑞希は絵名に「絵名、ボクはいいから、絵名達はこの町から離れて。」って言う。
絵名が「なんでよ、瑞希も一緒に来なさいよ!」と言うと、瑞希は「…思い出したんだ。絵名達のこと。まふゆも奏も、ボクを助けるためにここまで来てくれたんだよね。ありがとう。」って言って寂しげに微笑んだ。気づけば瑞希の目にハイライトが戻っていて、絵名は瑞希の記憶が戻ったことを知って嬉しくて涙がこぼれる。思わず瑞希を抱きしめようとする絵名を瑞希は優しく制した。
瑞希は、無理やりとはいえ散々人を拷問したり苦しめたりしてたから、「…ボクはもう、絵名達の傍にいちゃダメなんだ。」と言ってニーゴの皆の元を離れることを決めてしまう。そして、止めようとする絵名の意識を魔法で奪い、絵名を優しく寝かせ、「…ごめんね、絵名」と呟き絵名の元を後にした。
終わり。
ここから瑞希が幸せになれる流れが思いつかないけど、なんかまたニーゴのみんなと一緒に笑顔で暮らせるといいね。
備考
*魔族は能力使いすぎると体調崩したり倒れたりするお約束設定あるから、買主にたくさん能力使われたあとは顔色悪くなるしぐったりするし酷い時には吐血する。
*記憶失ってる瑞希ちゃんは口数少なくて中学生瑞希ちゃんみたいな感じ。
*記憶喪失になった瑞希と絵名が出会った時に、瑞希はボクのあしあとの限定髪型の髪型をしていた。その編み込みは昔研究施設で絵名がしてくれたもので、瑞希はなんでこの髪型してるのか覚えてないけど気づいたら毎朝髪を結っている。
*ところでこの物語には瑞希の性別問題あるのかな。いやもう性別どころの騒ぎじゃないんだよなあ。