セツは、LeViのアナウンスに従い、メインコンソール室へと足を踏み入れた。部屋の中は円状であり、更に部屋の中央に円卓がぽつりと存在している。乗員の数人が、それを囲んで話し合っていた。
そしてセツが数分待つと、メインコンソール室にて、船内にいる乗員全員が集まった。
生死がかかっているにしては、どこか緊張感の欠ける空気感だった。現実逃避をした結果がこの空気感なのかもしれないが、それだけではなく、乗員たちの肝が座っているということも大いに関係しているのだろう。
乗員たちはみな、今後どうなるのかを知らない。だからこそ、セツにはLeViと協力してこれからどうするのか説明する義務がある。
セツは深く息を吐き、乗員にグノーシアに対する対処の説明しはじめた。
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