七夕 かめさく(一応両片思い神社で七夕まつりの手伝いをするとがめさん
さくらくんがたまたま神社前を通る
「桜もよかったら書いて行きなよぉ、短冊」
「いや、商店街のほうで書いたから、いい」
残念そうにするとがめさん
「おまえも書くならいい」
そう言ってペンを取る桜くん
『見るな』『覗くな』って言いながら書き終えて短冊を入れる箱の中へ(わからないように記入済みの中に混ぜ込む)
立ち去る桜くんを見送ってから神社に戻って飾り付け手伝いをするとがめさん
(あれ、これ……)
手伝いの中で汚れていた自分の指と同じ大きさの指紋のついた、桜くんに渡したのと同じ色の短冊を見つける
(……これ、は)
『来年は 七夕を いっしょに』
ちらちらこちらを見ながら書いていた理由を知って思わず座り込むとがめさん
「これはいますぐ叶えなきゃダメなやつでしょお、桜ぁ……」
って呟いた瞬間、スマホに表示される桜くんのなまえ
完